ダートラ用マシンを製作するのも面白いかもしれない
ボディ前後とサスペンションキット以外はノーマルということで、エンジン始動もスムーズに、シフトをDレンジに入れてスタート。走りっぷりはNCロードスターそのものだが、目線はハッチバックの軽自動車くらいに高められているので、ちょっと不思議な感覚だ。だが、そのぶん見切りが良いので、都会の狭い道などは乗りやすいかもしれない。
当然ながら乗り味はノーマルのロードスターとは少し異なる。サスペンションのストロークはタップリしており、思ったより乗り心地は良い。コーナリングではロードスターらしからぬロールを見せるが、怖さを感じるものではない。こんなものかなというレベルだ。もっとも、外から見ていると乗っていて感じるほどのロールはしていないようだ。
ロードスターは2輪駆動(FR)だから本格的なオフロードを走るのは無理かもしれないが、これくらいロードクリアランスもあれば、ちょっとしたラフロードなら走れるだろう。キャンプ場まで乗りつけたり、河川敷やビーチでFRドライブを楽しむとか(もちろん、走行が認められた場所で)、今までのロードスターでは味わえなかった走りを体験できそうだ。
このサスペンションキットは受注生産で、価格は税込み22万円。いまのところ対応車両は基本的にNC用のみ。ふだんはノーマル(もしくは少しだけダウン)で乗っていて、たまには車高をアップしてタイヤを履き替えてラフロード走行を楽しむ。ダートラ用マシンを製作するのも面白いかもしれない。
ロードスターには、こんな楽しみ方もあるということを教えてくれたユニークなモデル「NC オフロードスペック」。興味を持った人は、ぜひカーメイクコーンズに問い合わせてみては、いかが?(文:Webモーターマガジン編集部 篠原政明/写真:井上雅行)