「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、2010年に一部改良された2代目のMINIだ。

MINI(2010年:2代目、一部改良)

画像: オリジナルMINIの雰囲気を継承しつつ、現代風にアレンジしたスタイリングは従来モデルから変更はされていない。

オリジナルMINIの雰囲気を継承しつつ、現代風にアレンジしたスタイリングは従来モデルから変更はされていない。

2007年2月に、BMW傘下となったMINIとしては2代目にフルモデルチェンジされて登場して以降、常にホットな話題を提供し続ける、現行型のMINI。今年(編集部註:2010年)の5月に発表されたトピックは、一部改良によってMINIの全車種にわたってエンジンが刷新されたことだ。これにより、日本仕様の主要な9モデルがエコカー減税の対象車となった。

エンジン刷新の概要は、まず、すべてのモデルにブレーキエネルギー回生システムを搭載したことと、MTモデルにアイドリングストップ機能を採用したこと、の2点が挙げられる。今回、この新しくなったMINIの試乗会が開催されたので、さっそく新しくなった2車種に試乗してみることにした。

まずは、エントリーモデルであるMINI ONE(ワン)の6速MTモデルだ。従来型のMINI ワンは、最高出力95psと最大トルク140Nmを発生する1.4Lのエンジンを搭載していたが、98psと153Nmのパワー/トルクを誇る1.6Lの直4 DOHCに換装された。その結果、10・15モード燃費は17.2km/Lから20.5km/Lへと大幅に改善されている。

走り出してみると、やはり排気量が200ccプラスされた恩恵は大きい。走りっぷりに今までのような線の細さはなくなり、アップダウンの激しいワインディング路でも不満のないトルク感を得ることができた。ブレーキング時に、運動エネルギーを電力に変えバッテリーに充電する回生エネルギーシステムは、その存在に気づくことはほとんどないだろう。

停止時、ギアをニュートラルにしてクラッチペダルから足を離すとエンジンが停止し、発進時にクラッチを踏みこむと再始動するアイドリングストップ機能は、その設定を解除することも可能だが、ごく自然なフィールで作動するので、燃費向上を考えるとなるべく使い続けたいアイテムだ。

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