ついに3億円を突破したミウラSV カウンタックも1億円超え
去る2021年2月13日にパリで開催されたRMサザビーズ・パリ・オークションで、ランボルギーニの伝説的名車、1971年製ミウラSVと1977年製カウンタックLP400が、前例のない高額で落札されたのだ。ミウラSVは史上2番目の落札価格となる242万3750ユーロ(約3億1500万円!)、カウンタックは77万5000ユーロ(約1億80万円)。どちらもランボルギーニのレストア部門であるランボルギーニ・ポロストリコの認定を得たコレクターズアイテムである。
落札されたミウラSVは150台生産されたうちの1台。さすがに半世紀も前に生産されたクルマだけに、過去には「イオタ」タイプに改造されていたこともあったが、ランボルギーニのエキスパートによるレストアが施されてフルオリジナル仕様に復元されたとのこと。
一方、カウンタックは、過去に伝説のロック歌手、ロッド・スチュワートの愛車だったこともある由緒正しい1台。こちらも過去何度か改造が施され、一時はルーフが取り外し式になっていたこともあるというが、ミウラと同じくランボルギーニ・ポロストリコによってフルレストアされて、オリジナルの状態に復元されている。
今回の落札の報を受け、ランボルギーニ・ポロストリコを統括するパオロ・ガブリエッリ氏は次のようにコメントしている。
「これは大変光栄なことですが、明確なトレンドを裏付けるものであり、意外な結果ではありません。クルマに独創性を求める世界のトップコレクターはヒストリック・ランボルギーニに対してますます関心を抱くようになっています。ポロストリコのレストア・プログラムでは、アドバイスや資料、オリジナルパーツの提供を通して独立系のトップスペシャリストを支援すると供に、最高水準および品質のレストア車の入手も可能で、コレクターとマーケットから高い評価を受けています」
ヴィンテージ・ランボルギーニの価格高騰は当分止みそうにないが、単なる投機的価値ではなく高いレストア技術の裏付けがあってこそのようだ。