アウディがコンパクトSUVセグメントに初めて導入したEV
すでにeトロン(およびeトロン スポーツバック)、eトロンGTと、ラージモデルではEVを投入しているアウディが、第3弾としてコンパクトSUVセグメントにEVを導入してきた。
2019年にショーモデルとして発表された、Q4 コンセプトとQ4 スポーツバック eトロン コンセプトのデザインを、市販モデルに移植している。。短いフロントオーバーハング、大径ホイール、アスリートを連想させる筋肉質なボディが、表現力豊かなプロポーションを創出している。
クーペスタイルの低いルーフラインを備えたQ4 スポーツバック eトロンは、テールゲートと一体化された立体的なスポイラーがリアウインドーを2分割するデザインが印象的だ。Cd値は、Q4 eトロンが0.28、Q4 eトロン スポーツバックが0.26を達成している。
インテリアは開放感にあふれており、インストルメントパネルはドライバーに向かって少し角度が付けられ、独立したエリアに分割されて、デザイン要素にもなっている2つのディスプレイを統合している。水平方向に伸びるセンターパネルには、ギアを選択するためのシフターが設置されている。シート地には、1.5Lペットボトル約26本分のリサイクル素材が使われている。
新設計のステアリングホイールには、ドライバーがデジタルインストルメントクラスターを操作するために使用するタッチパネルが組み込まれている。インフォテインメントとナビゲーションは、主にダッシュボード中央に配置されたMMIタッチディスプレイを使用して操作する。
全長は4.59mだがホイールベースは2.76mと長く、室内はフルサイズSUVクラスに匹敵する広さがある。EVゆえセンタートンネルもなく、リアシートの足下も広い。ラゲッジスペースは、Q4 eトロンが520〜1490L、Q4 eトロン スポーツバックが535〜1460Lと、中型クラス並みの容量を誇る。