※このランキングはWebモーターマガジンのPVを、Googleアナリティクスで集計した数値を元にしています。
限定車から通常ラインアップになったスーパースポーツセダン
1992年に登場した初代のスバル インプレッサは、もっともスポーティなバージョンにWRXの称号が与えられた。それは、WRC(世界ラリー選手権)の制覇を視野に入れたクルマだった。一定の活躍の後、富士重工業(当時)のモータースポーツ専門会社「スバルテクニカインターナショナル(STI)」が1994年にWRXをベースとした改造車として「WRX-STi」発売する。
専用ECUでレブリミットを向上し、それに合わせて鍛造ピストン&ピストンピンなどでエンジン内部も強化。さらに、STiとフジツボが共同開発した大径マフラーなどで出力とトルクを向上させたのだ。
エクステリアにも、大型リアスポイラーなどが採用され、「ちょい地味」だったインプレッサに押し出しの強さを与えた。ちなみに、このモデルが人気を集めたことで、STiバージョンは、STIによる改造車から通常のカタログモデル化されていくことになる。
1995年に発表された「バージョンII」では、センターデフのロック率を変更できるDCCDが装着されて操縦性をアップした。STiバージョンは、大幅改良を果たしたバージョンⅤを含め、1999年のバージョンVIまで進化していく。
※ここで紹介している写真は、「22B STiバージョン」以外はバージョンIのものです。
■スバル インプレッサWRX STi バージョンI(1994年)主要諸元
●全長×全幅×全高:4340×1690×1405mm
●ホイールベース:2520mm
●車両重量:1220kg
●エンジン型式・種類:EJ20型・水平対向4 DOHCターボ
●排気量:1994cc
●最高出力:250ps/6500rpm
●最大トルク:31.5kgm/3500rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:205/55R15
●当時の車両価格(税込):277万8000円