若年ファミリー層がターゲットの2列シートSUV
ダイハツでは、2021年2月にマレーシアのプロドゥア社からDNGA海外展開の第1弾として「アティバ」を発売したが、今回の「ロッキー」はそれに続くものだ。アティバ同様、インドネシア仕様のロッキーも、2019年11月に日本で発売したロッキーをベースにしている。
また、トヨタグループの新興国小型車事業の一環として、ダイハツはトヨタへOEM供給を行うとともに、約50カ国への輸出も予定している。生産は、ダイハツブランド、トヨタブランドともADMのカラワン車両工場で行われる。
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インテリアのデザインは、日本仕様と大きく変わらないようだ。
日本仕様のロッキーとはグリルまわりのデザインが少し異なり、サイズもわずかに大きいが、SUVらしいアクティブなデザインや、小回りの効くコンパクトなサイズ感と広い室内空間の両立を実現した点は変わらない。また、インドネシアでダイハツが発売する商品として初めて、予防安全装備の「スマートアシスト(現地名:アドバンスド セーフティ アシスト)」を導入した。
若年ファミリー層をメインターゲットとして、求めやすい価格の2列シートSUVとしている。エンジンは日本仕様と同じ1.0Lのターボだが、今後1.2Lも追加予定だ。トランスミッションはD-CVTと日本仕様にはない5速MTも設定されるが、駆動方式はFFのみ。
ダイハツでは今後もDNGA商品を、アセアンを中心とした新興国へ展開するとともに、各地域での自動車の普及および産業、人材育成に貢献し、ユーザーの生活に寄り添った企業を目指していくという。
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日本仕様のロッキーより、全長は35mm長い。
ロッキー(インドネシア仕様) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4030×1710×1635mm
●エンジン:1KR-VET型・1L ターボ
●トランスミッション:D-CVT/5速MT
●駆動方式:FF
●乗車定員:5名
●希望小売り価格:約2億1400万ルピア〜約2億3600万ルピア(約160万円〜約177万円)