コルベットの日本仕様で初の右ハンドルも採用
初代が1953年に誕生したシボレー コルベットは、2019年夏に8代目にフルモデルチェンジされ、同年秋にはコンバーチブルも登場。日本では2020年初頭の東京オートサロンで初公開されたが、コルベット初の右ハンドルを採用した日本仕様は今回が初お披露目となる。
駆動方式をコンベンショナルなFRからミッドシップRWDとしたスタイルは、最新のステルス戦闘機やフォーミュラカーにインスパイアされたもの。だが、独特のフロントマスクや水平方向に流れるプレスライン、アグレッシブなフロントフェンダーといったコルベットのアイデンティティは継承されている。
インテリアでは、メーターパネルを全面液晶モニターとして、センターダッシュ上にオーディオやカーナビ用のサブモニターを備える。センターコンソールにズラリと並んだエアコンなどのスイッチ類もユニークだ。
クーペはコルベット伝統のリムーバブルトップを採用し、ルーフを外せばタルガトップになる。コンバーチブルはコルベット初の電動開閉ハードトップを採用し、車速が48km/h以下なら走行中でも約16秒で開閉が可能だ。
コクピットの後ろに搭載されるパワーユニットは、コルベットの伝統であるOHVのままだが、排気量6.2LのV8自然吸気エンジンは502psと637Nmを発生。組み合わされるトランスミッションは、GM初の8速DCTとなる。ちなみに0→60mph(約96km/h)加速は3秒以下とアナウンスされている。
新型コロナウイルス感染拡大の影響でデリバリーが少し遅れたコルベットの日本仕様だが、その姿を街中で見かける日は、そう遠くはなさそうだ。(写真:井上雅行)
■シボレー コルベット クーペ 2LT<コンバーチブル> 主要諸元
●全長×全幅×全高:4630×1940×1220mm
●ホイールベース:2450mm
●車両重量:1670kg<1700>
●エンジン:V8 OHV
●総排気量:6153cc
●最高出力:369kW(502ps)/6450rpm
●最大トルク:637Nm(65.0kgm)/5150rpm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●燃料・タンク容量:プレミアム・70L
●WLTCモード燃費:未発表
●タイヤサイズ:前245/35ZR19、後305/30ZR20
●車両価格(税込):1180万円<1500万円>