3ドア/5ドア/コンバーチブルの内外装を一新
BMWグループは2021年の年次総会で「MINIを電気自動車(BEV)専門ブランドにする」方針を発表した。現行型が最後の内燃機関搭載モデルになるのかと思ってしまうが、実はそうではないようだ。これによると内燃機関を搭載した最後のMINIが2025年にリリースされるという。
現行型MINI(3ドア)のスケジュールを振り返ってみると、2013年11月に本国でフルモデルチェンジして2018年9月と2021年1月に大幅改良を受けている。そして次のフルモデルチェンジは2025年前後と予想され、今回の方針に合致する。つまり、この次期型MINIに内燃機関を採用したバリエーションが存在するというわけだ。その後、2030年代初期までに順次BEVに切り替えていくという。
現行型が最後ではないとはいえ、内燃機関搭載のMINIモデルを新車で楽しめる期間は10年ほど。今のうちに堪能しておくのも手かもしれない。
さてここからは、MINIのベースモデルともいえる3ドア/5ドア/コンバーチブルが受けた、2回目のマイナーチェンジを紹介しよう。
MINIの特徴的なアイコンのひとつであるヘッドライトは、LEDヘッドライトに変更されて全車標準装備となった。それに伴い、フロントグリルが大型化し、MINIの伝統的な六角形のグリルを際立たせている。従来はフォグランプが装備されていたフロントバンパー下部には、新たにエアカーテンが採用され、前方からの空気の流れを効率よくエアインテークへ送り込むことで、デザイン性とともに空力性能も向上している。
内装には、タッチ操作できる8.8インチワイドカラーのセンターディスプレイが全車標準装備となると共に、デジタル表示のマルチディスプレイメーターパネルが採用されたことで、モダンな室内空間となっている。
ジョンクーパーワークスは3ドアとコンバーチブルに設定される。外装を大幅に一新し、よりスポーティなデザインとなった。(文:Motor Magazine編集部 加藤英昭)