エレクトリックモードで65kmのEV走行が可能
ドライブモードに「エレクトリックモード」と「ハイブリッドモード」、「スポーツモード」の3つが用意されている。いずれのモードも、メーター上でバッテリー走行可能距離が0kmとなっても、バッファ分の電力が保持されており、常になんらかのハイブリッド走行を行うことができる。
エレクトリックモードは、システム始動時のデフォルトモード(駆動バッテリーの電力がある場合)となる。常時EV走行を行い、最高速は135km/hまで達し、走行可能距離はWLTCモードで65kmとなる。バッテリー残量が十分でない場合、このモードにはならないという。
ハイブリッドモードは、もっともエネルギー効率の良いモードだ。発進時は基本的にフロントモーター駆動のみとなり、運転状況によりエンジンとモーターが自動的に切り替わる。バッテリー残量が十分な場合は、モーター駆動が優先となる。
スポーツモードは、その名のとおりダイナミックな走行のためのものだ。シフトアップタイミングを遅らせることでエンジンの出力を引き出すとともに、アクセルレスポンス、変速タイミング、ステアリングの操舵力が重めとなる。ハイブリッドモードより電気エネルギーの依存度は低い。また、アクセルオフ時には積極的に回生を行い、シフトレバー操作でBモードにすれば、さらに回生が強くなる。
なお、PHEV化にともない、プラグインハイブリッド専用の機能としてエネルギーフロー(電気による駆動、エンジンによる駆動、回生エネルギーなど)を可視化するモードがインパネに追加されている。
バッテリー充電は200V普通充電のみに対応し、3kWで約5時間、6kWで約2.5時間で満充電となる。ソケットにはLEDのインジケーターがあり、スタンバイ(白)、充電中(緑の点滅)、充電完了(緑の点灯)、青(充電予約中)など状態を表示してくれる。
先進運転支援システムは、従来車同様だ。渋滞での完全停止と3秒以内の再発進が可能なトラフィックジャムアシストと、前走車との車間距離を保つアクティブクルーズコントロール、さらに車線内の左右任意の位置を保持しながら走行するレーンポジショニングアシストを統合したハイウェイドライブアシストが搭載される。
装備面では、パッケージオプションのパノラミックサンルーフや運転席マルチランバーサポート、シートヒーター、ナッパレザーシートなどが標準化されている。ボディカラーは、ブランナクレ(白系)、グリプラチナム(グレー系)、ブルーチジュカ(青系)、ブランバンキーズ(白系・受注生産)の4種類を選択できる。車両価格は税込みで550万円。
シトロエン C5 エアクロスSUV プラグインハイブリッド 主要諸元
●全長×全幅×全高:4500×1850×1710mm
●ホイールベース:2730mm
●車両重量:1860kg
●エンジン:直4 DOHCターボ+モーター
●総排気量:1598cc
●最高出力:133kW(180ps)/6000rpm
●最大トルク:300Nm/3000rpm
●モーター最高出力:81kW(110ps)/2500rpm
●モーター最大トルク:320Nm/500-2500rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FF
●車両価格(税込):550万円