296 GTBの日本への導入時期や車両価格などは未公表
ボディサイズは全長4565mm×全幅1958mm×全高1187mm、ホイールベースは2600mmと公表されている。フォルムは従来のミッドシップフェラーリと同様に低いフロントボンネットフードと、高く盛り上がったフェンダーアーチを持つ。
フロントバンパーに横長に開いたエアインテークにはエンジン&トランスミッション冷却用のラジエーター2基配置されている。ラジエーターを通過した空気はフロア下に逃がすことで、ボディサイドのエアインテークから空気を取り入れるインタークーラーに干渉しないシステムを組んでいるという。
デザインは鉛筆でひと筆書きしたかのようにシンプルなラインを描き、イタリアのカーデザインの原点に帰るかのようなクリーンなフォルムを持つ。こうしたシンプルさと機能美は1963年に登場した250LMからインスピレーションを受け、波打つようなボディラインや、Bピラーのデザイン、エアインテークを配したリアフェンダーなどに反映されているという。
296 GTBのデザイン面で最も特徴的なのが、フロントガラスからサイドウインドウまでをひとつの曲面で構成するバイザースタイルにしているということ。これまでもJ50やP80/Cといったモデルで採用されてきたもので、「ラップ・アラウンド」と呼ばれるデザインテーマだという。
20インチの鍛造アルミホイールは、星型ツインスポークデザインでねじれるようなカーブを描くことも特徴。ホイールアーチからの空気の排出を促進する効果もあるという。またオプションでカーボンファイバー製ホイールも用意され、アルミホイールより8kgも軽量であることからさらなる走行性能実現する。
コックピットは、SF90ストラダーレで初採用されたデジタルインターフェースによる新コンセプトを中心に構成され、標準でパッセンジャーディスプレイも備わる。またシートや内装にはイタリアンレザーがあしらわれるという。
また、究極のパフォーマンスを求めるオーナーのために296 GTBには「ASSETTO FIORANO」パッケージが用意される。
大幅な軽量化や空力性能を強化したエアロパーツ、サーキット走行に最適化されたアジャスタブル・マルチマチック・ショックアブゾーバー、フロントバンパーのカーボンファイバー製ハイダウンフォースパーツ、Lexan製軽量リアスクリーンなどを採用する。これにより全体で12kg以上の軽量化を実現。250 Le Mansをインスピレーションとするスペシャル・リバリーをオーダーすることも可能となる。このスタイリングエレメントは、フロントグリルを囲むように始まり、ボンネット、ルーフリアバンパーへとつながるモチーフを形成する。
なお、導入については最初に欧州で2022年第1四半期から始まるものの、車両価格は未発表。また、現段階で日本への導入時期についても公表されていない。
フェラーリ 296 GTB 主要諸元
●全長×全幅×全高:4565×1958×1187mm
●ホイールベース:2600mm
●車両重量:1470kg(乾燥重量)
●パワートレーン:120度 V6 DOHCツインターボ+モーター
●エンジン総排気量:2992cc
●エンジン最高出力:663ps/8000rpm
●エンジン最大トルク:740Nm/6250rpm
●燃料タンク容量:65L
●モーター最高出力:167ps
●モーター最大トルク:315Nm
●バッテリー容量:7.45kWh
●トランスミッション:8速DCT
●タイヤサイズ:前245/35ZR20・後305/35ZR20
●駆動方式:MR