スーパーラグジュアリーSUVセグメントに殴り込み
贅を尽くした究極のラグジュアリーブランド「メルセデス・マイバッハ」から、ついに「トップ・オブ・トップ」に位置するスーパーラグジュアリーSUVが登場した。
メルセデス・マイバッハ GLS600 4マティックは、メルセデス・ベンツのラインアップの中で「SUVのSクラス」と評されるGLSをベースに開発されたモデルで、全長5205mm、全幅2030mm、全高1838mm、ホイールベース3135mm、車両重量2785kgという、ボディの基本デザインこそGLSと同じだが、その外観はまさに威風堂々としたものになっている。
マイバッハ伝統のピンストライプのグリルとアルミメッシュのアンダーグリルの気品と迫力のあるフロントに、「MAYBACH」のロゴ、スリーポインテッドスターのマスコットオーナメントが燦然と輝き、23インチタイヤを履く姿はまるで巨大な建造物のようだ。ボディカラーには丁寧な手作業によるクラシカルなツートーン仕様を用意する。
1920年代の名車「マイバッハ」の伝統を継承する「メルセデス・マイバッハ」ブランドから誕生した、メルセデス・マイバッハGLS600 4マティック。
ドアを開くとアルミダイキャスト製の電動アームによってランニングボードが姿を現す。ルーフレールはハイグロスクローム仕上げ。
インテリアは豪華そのものだが、特等席はなんといってもリアシート。GLSよりも座席位置を120mm後方に移動することで、1103mmという広大なニールームを確保する。リアシートは独立の2座となっていて、30mm内側に移動させて、さらにゆとりを感じる広さを実現。また43.5度までのリクライニングが可能で（GLSは27度）、ゆったりと寛いだり仮眠をとるにも最適な空間としている。
なお、キャビンとトランクは完全に仕切られており、防音や空調も完璧な仕上げられている。もちろん、3列目シートはなく、4人乗りが標準仕様となる。
内装は5種類のウッドインテリアトリムと3種類のインテリアカラー（ブラック、マホガニーブラウン／マキアートベージュ、クリスタルホワイト／シルバーグレー）のナッパレザーの組み合わせが選択可能で、ダッシュボードやステアリングなどは厳選された素材で覆われ、クロームの加飾が施されたエアアウトレットのルーバーはフロントグリルのピンストライプを想起させるデザインとなっている。
シートの中心線に沿ってつけられたボックスプリーツ加工は高度なクラフトマンシップの表現のひとつで、本革シート表皮の中央に凹みを入れ左右の部分を折り込んで互いに向き合わせることにより滑らかで広いシート表面とし、背中の形に合わせてフィットして荷重面積を広げることでゆったりと座れるようにしている。
シートポジションはSクラスと比較すると運転席で250mm以上、後席で280mmそれぞれ高くなっているが、電動ランニングボード（ステップ）により乗降をアシストする機能を備えている。またドアを開くと車高が下がりアルミダイキャスト製の電動アームによってランニングボードが姿を現す構造や、SUVの高さの余裕が、むしろ豪華さを強調する形となっている。
デジタル技術と上質な素材が融合した高級感漂う空間。イグニッションをONにするとMAYBACHの文字と専用の配色によるグラフィックが浮かび上がる。
贅沢そのもののリアシート。3列目シートは取り外され、キャビンとトランクは完全に仕切られている。日本仕様は4人乗りが標準仕様となる（欧州では5人乗り仕様もある）。
