全モデルがマイルドハイブリッドとPHEVによる電動化を果たす
1982年に登場した「190クラス」をルーツとするCクラスは、いまやBMW 3シリーズやアウディ A4とともに、プレミアム Dセグメントを代表するモデルとなった。今回の新型は、Cクラスとしては5代目、190クラスから数えれば6代目にあたる。
スタイリングは、2021年1月に日本でも発表されたフラッグシップのSクラスと似たプロポーションだ。従来型より全長は65mm、ホイールベースは25mm延長されたが、全幅の拡大は10mmに抑えられている(欧州参考値)。上下方向に薄く、クールなデザインのヘッドランプや、三角形で横に長い2分割のリアコンビランプなども、Sクラス譲りのデザインだ。
インテリアもSクラスの要素を採り入れながら、Cクラスらしいスポーティさを加えている。メーターパネルは12.3インチの大型ディスプレイで、センターダッシュの縦型11.9インチのメディアディスプレイは、6度ドライバー側に傾けられている。
日本仕様のパワートレーンは、1.5L 直4ガソリンターボ+ISGのマイルドハイブリッド(MHEV)、2L 直4ディーゼルターボ+ISGのMHEV、そして2L 直4ガソリンターボ+電気モーターのプラグインハイブリッド(PHEV)が設定され、全ラインアップが電動化された。トランスミッションは9速ATのみで、4WDの4MATICもグレードにより設定される。また、後輪操舵システムの「リア アクスルステアリング」も採用され、Cクラスの美点である高い小回り性がさらに進化した。
安全運転支援システムの「インテリジェントドライブ」をはじめ、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」やAR(拡張現実)ナビゲーション、DIGITALライト、テレマティクスサービス「メルセデス ミー コネクト」など、安全&快適装備もプレミアム Dセグメントを代表するにふさわしい充実ぶりだ。
今回、セダンと同時にステーションワゴンも発表されだが、デリバリーは2022年になりそうだ。
■メルセデス・ベンツ C200アヴァンギャルド(欧州参考値・AMGライン装着車) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4793×1820×1446mm
●ホイールベース:2865mm
●車両重量:1650kg
●エンジン種類:直4 DOHCターボ
●排気量:1496cc
●最高出力:150kW<204ps>/6100rpm
●最大トルク:300Nm<30.6kgm>/3000−4000rpm
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・66L
●タイヤサイズ:前225/45R18、後245/40R18
●車両価格(税込):654万円