AWDは電動化とも組み合わされて進化を続ける
スバルが最初に発売したAWD車は、1972年9月に登場した国産初の乗用タイプ全輪駆動車「スバル レオーネ 4WD エステートバン」だった(タイトル写真のクルマ)。以来、49年目でAWD車の累計販売台数2000万台を達成した。
現在、スバルの世界販売台数に占めるAWD車の割合は98%にのぼり、そのすべてが水平対向エンジンとの組合せによるシンメトリカルAWDとなっている。(2018〜2020年の暦年販売実績ベース。他社からのOEM供給車を除く)
シンメトリカルAWDの最大の特徴は、縦置きに配置した水平対向エンジンを核として左右対称にレイアウトされたパワートレーンで、水平対向エンジンのもたらす低重心とパワートレーンの優れた重量バランスがAWDの安定性・走破性を最大限に引き出し、あらゆる天候・ 面で優れた走行性能を発揮すること。スバルはこのハードウエアの強みに加え、「人を中心としたクルマづくり」の 考え方のもと、クルマと乗員の一体感を高めるつくり込みを続け、高い次元での「安心と愉しさ」を実現してきた。
また、スバルの安全思想と走りの愉しさを支える中核技術としておよそ半世紀にわたって磨かれたAWD性能は、電動化においても進化を続けている。日本をはじめ世界各地域で展開する「e-ボクサー」搭載車では、モーター駆動の応答性の高さを活かしたより緻密なAWD制御により、雪上や氷上といった滑りやすい路面での安心感や、ラフロードなど悪路での走破性がさらに高められた。
2022年に発売予定のSUVモデルのEV「ソルテラ」や、2020年代中盤に発売予定のストロングハイブリッド車においても、モーター駆動とAWD制御の強調でスバルのAWD性能は進化を続ける。
スバルでは、今後も独自のコア技術を進化させるとともに、時代変化に応じた将来技術を養い、高めながら「スバルらしさ」を磨き続け、世界中のユーザーに「安心と愉しさ」を提供していくという。