「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、メルセデス・ベンツ Cクラスだ。

メルセデス・ベンツ Cクラス(2011年:3代目 マイナーチェンジ)

画像: リアビューはフロントほど変更されていないが、リアコンビネーションランプはフルLEDになった。

リアビューはフロントほど変更されていないが、リアコンビネーションランプはフルLEDになった。

プレミアムDセグメントは、世界的にドイツ車の独占状態。BMW 3シリーズとメルセデス Cクラスを双璧に、アウディ A4が割って入ろうとしている。その一角を担うCクラスが、登場から4年を経て初の大掛かりなマイナーチェンジに踏み切った。高級車のマイナーチェンジは以前のユーザーにショックを与えないように?控えめに行われることが多いが、今回のCクラスは違う。内外装の2000カ所が新しくなっているというのだ。

外観を見ても一目瞭然。ヘッドライトが横長になってグリル近くまでまわり込んだ。これに伴いボンネットフードのプレスラインも変更され、しかも軽量化と前後重量の最適化もあって素材をアルミニウムに換えている。中央のロアグリルも大きくなって、精悍さがさらに高まった感じだ。リアまわりは一見して大きく変わっていないが、これまでブレーキランプのみLEDだったリアコンビネーションランプはフルLED化された。デザインだけでなく消費電力を抑えるというのも目的のひとつだ。

もっと変わったのがインテリアだ。ダッシュボードはシボの質感も含め完全な新デザイン。従来型ではスイッチONとともに飛び出して来るポップアップ式だったナビ画面が、新型ではメーターナセルから流れたハウジング内に固定式となった。

アバンギャルドはシルバー系、エレガンスはマット系木目となるメーター下のトリムも、これまでになかったアイテム。空調の吹き出し口は台形のスマートな意匠になり、その下のオーディオパネルもスイッチが丸形から角形に一新。さらに空調ダイヤルやコマンドシステムのノブ、ステアリングデザインなど、ことごとく新しくなっている。

This article is a sponsored article by
''.