クルマの下取りと買取の違いは？メリット・デメリットとお得な使い分け方を紹介！

クルマの下取りと買取は同じ売却ですが、その違いがいまいちわからない方もいるのではないでしょうか。

下取りと買取は、全く異なるクルマの売却法です。

下取りは新しいクルマの購入資金に充当され、買取は現金を手にできるという大きな違いがあります。

この違いのほかに、クルマの売却金額が平均して買取のほうが高いことなどがありますが、全ての人が買取を利用すると得になるかといえばそうではありません。

この記事では、下取りと買取の違いに加え、それぞれの売却にはどんな人が向いているのか解説します。

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クルマの「下取り」と「買取」の違いとは？

クルマの売却方法は、下取りと買取の2つに大きく分類されます。

この2つは売却の仕組み自体が違っており、メリット・デメリットの違いもありますので、以下で詳しくみていきましょう。

下取りと買取は、買い替えるかそれとも売却するかの違い

クルマの下取りと買取の大きな違いは、下取りは新しく購入するクルマの資金に充当されますが、買取では売却後に現金化が可能となることです。

もう少し平たく説明すると、買取は現金化できますが、下取りは現金化ができないということになります。

今乗っているクルマを売却して新しいクルマを購入する場合、下取りと買取の両方の売却方法を選べますが、買い替えではなく売却を目的とした場合は買取しか利用できません。

これは、下取りが新しいクルマを購入することを前提としているからです。

簡単にいうと、新しいクルマと引き換えに、今乗っているクルマをカーディーラーに引き渡すことで、新しいクルマの車両価格に充当することが目的です。

クルマの下取りと買取のメリット・デメリットを比較

下取りと買取のメリット・デメリットは表裏一体の面があります。表にすると以下の通りです。

下取りの主なメリット3つ

下取りの主なメリットは以下の3つです。

1つ目は、クルマを購入する店舗で購入から売却まで手続きを一本化できるので、書類の用意など2度手間にならないことです。

クルマを買ったり売ったりする際には書類上の手続きが欠かせませんが、同じ担当者から購入に必要な書類と、下取りに必要な書類をまとめて案内してもらえるので、、何度も役所に足を運ぶ必要がありません。

また、お金の移動も書類上で行うことができるので、すべて販売店に任せておけばクルマの売却と購入が滞りなく済ませられます。

買い替えで古いクルマを買取に出す場合は、買うお店と売るお店の2カ所と契約を進めなければなりませんが、下取りであれば1カ所で全ての手続きができるので、スケジュール調整も楽です。

クルマは買ってから納車まで数ヶ月の時間を要するものです。買取では契約内容によって納車前に手放さなければならないケースもありますが、下取りの場合は納車されるまでクルマを自分の手元に置いておけることがほとんどです。

カーディーラーは、クルマの値動きをチェックしているので、納車まで乗り続けることを許されれば、それより前に下取り車をディーラーに納めるようにとは言ってこないでしょう。

ただ、新車の納期に予期せぬ事態が起きて大きくズレてしまった場合は、下取り車の価格が大きく値下がりする前にディーラーが回収することもあります。

長くクルマを乗ってきた場合、年式や走行距離の関係で、買取査定では値段がつかない場合も珍しくありません。

一方、下取りの場合はクルマの状態に関わらず、引き取りをしてもらえるケースが多いです。

特に、同じメーカーで乗り換えを行う場合は、過走行の場合でも、何らかの不具合があっても、積極的に下取りを行う傾向が見られます。

ですから、買取店で値段がつかなかった場合は下取り査定をしてみると、数万円の値段がつくこともあるので、覚えておくといいでしょう。

ただし、下取り車といっても走行不可や水没車、事故車といった大きな欠陥を持っている場合は、下取りでも期待はできません。

下取りがクルマの状況に関わらず売却できる理由は、普通に動くことが最低条件となることを覚えておきましょう。

もし、動かないクルマを売却しようと考えているなら、廃車買取専門店で査定してもらう方法が無難です。廃車買取業者は買い取ったクルマをパーツに分解して販売するルートを持っていますので、動かないクルマでも買い取ってもらえる可能性があります。

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下取りの主なデメリット3つ

クルマの下取りは、クルマの買い換え時に一本化できるなど、ユーザーにとって煩わしさがないクルマを買い替える大きなメリットがありましたが、全くデメリットがない訳ではありません。

そのデメリットは、以下の3つが挙げられます。

下取りの場合、ディーラーで下取り車の価格が提示された後、その金額に満足ができないからと価格交渉を行っても取り合ってもらえないことがほとんどです。

ディーラーでの下取り価格は、ディーラーに損がない価格設定が行われています。というのも、下取り車をその場でディーラーに渡してくる人はほとんどなく、新車が納車されるときに下取り車と入れ替えになることがほとんどです。

このタイムラグの価格差を考慮した値段をディーラーで決めている事も一つの理由なので、値段交渉には応じてもらえません。

このほか、ディーラーで新車販売する時に値引きを行いますが、この値引き額に下取り車の価格を含ませる方法をディーラーでは取ってきます。例えば、300万円のクルマを購入検討する時に、値引き額が20万円とします。そして下取り車が50万円とした場合、トータルで70万円の値引きになります。

この価格の中に、ディーラーではトリックを仕込んできます。本来30万円の値引きを引き出せるクルマに20万円が一杯の値引きとユーザーに話し、下取り車があたかも高く売却できるように見せる方法です。ここで、値引きは本来30万円で下取りは40万円になります。ここに下取り車には10万円の差が生まれますが、これが下取り車の安全マージンとなっています。

このように、下取り車は新車価格のトータル値引きに含まれるので、下取り車の金額だけの交渉は不可能であり、交渉するなら新車価格からの値引き交渉に切り替えて行う必要があります。

下取りの最も大きなデメリットが、売却価格が買取店より劣ることです。

買取店より下取りが安くなる理由は、クルマを売却した後の販路の違いにあります。

買取店では、中古車業者に大きなコネクションをもっているので、高値で買い取っても売却して現金化できます。

しかし下取りでは、ディーラーがそのまま下取りしたクルマを店頭で並べて販売することは極まれであり、ほとんどのディーラーは業者オークションなどへの出品が主となります。

この業者オークションはいわゆる問屋価格で取引されているようなものですから、エンドユーザーが取引するような中古車価格よりもずっと低い値段で取引されています。

要するに、中古車販売価格を見据えて買取ができないため、査定額は低くなってしまうということです。

できる限り高く売りたいという希望を持っているのであれば、買取の方法を選ぶ方が向いていると言えるでしょう。

クルマの下取り見積もりを取る前に！お得にクルマを買い替えるための必須知識 - Webモーターマガジン

今のクルマも古くなってきたし、そろそろ乗り換えかな。下取りに出して、新車の費用を少しでも割り引いてもらおうかな。
ちょっと待ってください！少しでも新車の費用を割引したければ、下取り見積もりに出す前に、一度は買取業者へ査定をとってもらった方がいいですよ。
え、そうなんですか？それは買取業者へ自分のクルマを売るということですよね、どうしてそんなにおすすめなんですか？
買取と下取りでは、買取のほうが高く売れる傾向が強いからです。場合によっては数十万円も開きが出る場合もありますよ。
クルマを買い換...

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下取りと買取で差額がどれぐらいでるのか気になる方もいらっしゃるでしょう。

実は、下取りと買取で「何割違う」とはっきりとした数字では言えないのが実情です。

しかしながら、数十万円の違いがでることも珍しくありません。

実際に、下取り価格と買取価格を比べて見た人の口コミをtwitterで調査して見ました。

このように、数十万円違うことも全く珍しくないので、少しでも高く売りたい方は下取り査定だけでなく、買取査定もできるだけとってみることをお勧めします。

クルマを購入して便利に使用するには、オプション品を多くつけている人も多いでしょう。このオプション品は買取では高額査定となることがほとんどですが、下取りでは影響が出ないオプションがあります。

オプションには、メーカーオプション、ディーラーオプション、そして社外オプションの3種類がありますが、ディーラーで取り付けるナビやエアロパーツといった商品は、社外オプションと同じで高く評価されません。

しかし、メーカーオプションはその限りではなく、高評価として下取りしてもらえることが多くなります。このメーカーオプションには、中古車業界の三種の神器と呼ばれる、ナビ・本革シート・サンルーフがあり、これらはオプションで高評価となります。その理由は、もともと新車オプションでも高額であることが大きな理由です。

また、社外パーツを取り付けている場合は、純正パーツは捨てずに持っていることが大事であることや、下取りに出す時に純正に戻しておくことも重要です。これが買取店であれば社外パーツがプラス査定されることと大きく異なるところでしょう。

買取の主なメリット2つ

一方の買い取りですが、下取りより有利な金額であることが広く知られています。

買取店には、買取専門店と中古車店で買い取る方法の2つが存在しますが、どちらの買取もメリットの内容としてはほとんど同じです。

そのメリットには以下の2つが挙げられます。

買取のメリットは、何より下取りよりも高値での売却が期待できる、という点です。

その理由はいくつかありますが、

主に上記が理由になるでしょう。

先ほど下取りされたクルマは主に業者オークションに出品されると説明しました。繰り返しになりますが、業者オークションでの取引価格は問屋価格のようなものなので、エンドユーザーに渡る際の販売価格よりずっと低いものです。

一方、買取店が買い取ったクルマは、基本新たなオーナーに向け販売されます。つまり、買取店でつけられる査定額は、下取り額よりずっと高いということです。

簡単に例を出して説明すると以下のようになります。

ざっくり言うと、上記のようなイメージです。

このように、買取店は下取りと比べ高く買い取っても損をしない仕組みを確立してるからこそ、高価買取が実現できるというわけです。

また、買取は下取りと違って複数社での査定を取れることも高額査定を得られる理由の一つです。

買取店も商売ですから、ライバル店より高い値段をつけなければ仕入れがうまくいかなくなってしまいます。ですので、価格交渉には応じてくれる場合も多いですし、さらに他店の査定額を根拠にした交渉であれば、なおさら応じてくれる店舗も多いでしょう。

また、少しでもクルマを高く売るにはできるだけ多くの査定をとることは必須です。というのも、1件目でもらった査定が、そのクルマにつく最高額であることはほとんどないからです。

最高額をつけてくれる店舗に巡り合うには、とにかく多くのお店で査定をとってみるしかありません。

下取りは購入店のみとのやりとりになりますから選択肢はないですが、買取であれば多くの選択肢の中から、最も高額査定をつけてくれた買取店を選ぶことができます。

これも下取りより高額査定を得られる理由の一つです。

買取店の中には、特定車種に専門特化した買取店もあります。例えば、SUV特化、スポーツカー特化、輸入車特化、カスタムカー特化、もっと狭くなるとランドクルーザー特化といった具合です。

このような店舗は専門特化している分、知識も豊富で適正な査定ができる点が強みです。

基本的に、査定士はわからない点がある場合はそれをプラス査定にすることは滅多にありません。
むしろ、損を防ぐために消極的な査定になってしまうことがほとんどです。

下取りする場合、そのメーカーのクルマであればある程度知識にも期待ができますが、自分の畑外のメーカーであれば、積極的な査定はしづらいでしょう。

一方、専門店であれば深い知識があるため、仕入れた後どの程度の価格で売れそうなのか正確な見通しを立てられるので、積極的な査定ができます。

また専門店としてのプライドを持っている方もいるでしょうから、他店より高い査定額をつけてくれる場合も考えられます。

こうした店舗を選択肢に入れられるのも、買取を選ぶ大きなメリットです。

また、買取はシンプルに現金化できる点も下取りにはないメリットです。

基本的に、現金手渡しではなく振込となりますが、振込手数料を引かれることなく振り込まれることが一般的です。また、振込には数日から1週間程度が一般的ですが、休日を挟むと日数が伸びることも理解しておいたほうが良いでしょう。

買取の主なデメリット2つ

高額査定を得るには有利な買取ですが、ただし以下のようなデメリットもあります。

クルマの価格には相場が存在し、常に価格は変動しています。時には大きく値が下がる時期やタイミングもあり、買取を利用するタイミングで大きく損することも考えられます。

買取価格は、常に需要と供給のバランスで成り立っています。当然、欲しい人がいればそのクルマの買取価格は上昇しますが、欲しい人がほとんどいないと下落が激しくなります。

この買取価格は、おもにオークションの相場と連動しており、オークションでの落札価格が高い時期では高額買取となるケースが多くなります。その反対に、相場が低い時期では買取価格に期待が持てません。

これがどういった意味をするのかというと、買取査定すると必ず有効期限を告げられます。この期限内であれば査定価格での買取を保証されますが、その時期を逃すと再査定となり、再査定の時期の価格相場により価格が決められます。一般に中古車は、時間とともに相場は下落するので、査定期限が過ぎた後に再査定すると大幅に値が下がることは珍しくありません。

買取を利用すると、クルマを新規で購入しようと思った場合、手続きを売却用と購入用の2つを進める必要があるので、時間と労力にかなりのロスが出てきます。

買取店では、クルマの売却を専門に扱っていることが多く、そこで新しいクルマを購入しようとしてもできない店舗が多くあります。また、中古車を扱っている買取店であればそこで新たに中古車を購入することも可能ですが、中古車選びは自分の気に入ったクルマの状態が見つからなければ購入に至らないので、中古車を扱う買取店で売却と購入をセットで行う事はなかなか難しいといえます。

また、新車を購入する場合は、買取をディーラーでは行っていないので、買取店を利用すると、書類や手続きは必ず2度手間となるほか、新車購入する資金を買取店から入金後に新車販売店に支払う手間も増えてきます。

買取と下取り、どっちが得か？

買取と下取りのどちらが得かといえば、以下のように判断するのがいいでしょう。

手続きを楽にしたい、納車までクルマを乗っていたい場合は「下取り」がお得

下取りのメリットは、購入と売却をワンストップで手続きしてもらえることと、納車まで慣れ親しんだクルマを乗り続けられることです。

手続きをできるだけ面倒にしたくないという方もいますし、新しいクルマの納車日まで絶対に自分のクルマに乗り続けたいという人もいます。

こうしたニーズを持っている方にとっては、下取りのほうがメリットが大きく感じるはずです。

また、低年式車だったり過走行車の場合は買取を断られるケースもあり、この場合はむしろ下取りのほうが有利な場合もあります。

例えば、15年落ち、10万キロ以上のクルマであれば、下取り査定で十分なケースもあるでしょう。

少しでも高く売りたい場合は「買取」がお得

買取がお得になる人は「少しでもクルマを高く売りたい」人です。この場合は、ほぼ間違いなく買取を選んだほうがいいでしょう。

先述したように、買取のほうが下取りよりも高く査定額がつきやすい仕組みになっています。これは業界構造なので、そういう仕組みになっているということです。

また、買取店での査定では価格交渉や、専門店の選択などなど、査定額をあげる選択肢や工夫も様々あります。

少しでも高く売りたいというニーズがあるのであれば、下取り査定だけでなく、必ず買取店での査定を取ってみることを強くお勧めします。

クルマを高く売りたい方のための、おすすめクルマ買取査定サービス

最後に、下取りより高く売りたい方のためのおすすめ買取査定サービスを紹介します。

近くに買取店がある方はそちらをご利用する形でも問題ありませんが、買取店でもできるだけ多くの査定を取ることが高額査定を得る秘訣ですので、紹介するサービスを上手に活用し、納得いく売却を実現してください。

①楽天Car車買取

「少しでもクルマを高く売りたい」というニーズがあるのであれば、楽天Car車買取はおすすめできる買取査定サービスの一つです。

楽天Car車買取には全国の5,000超の買取店が参画しており、その中には大手買取店から様々な専門買取店も含まれています。もし、自分が持っているクルマを得意とする買取店があれば、予想以上の高額査定をつけてくれることも期待できるでしょう。

また、ご自身で希望の買取額を設定でき、買取店はその金額を目安に入札をおこなってくれることも期待できます。それにより、納得いく価格がつきやすいと評判です。

オークション出品前には楽天Car車買取のクルマ専門スタッフによる車両検査・出品サポートを受けられますし、入札後は最高額をつけた1社のみとのマッチングになるので、煩わしい電話営業に悩まされる心配もいりません。

入札の様子はリアルタイムで確認できるため、どんどん価格が競り上がっていくライブ感も好評です。

「一括査定のような電話を避けたい」「できるだけクルマを高く売りたい」「売却のサポートを受けたい」という方にはぴったりなサービスですので、ぜひ一度ご利用してみてはいかがでしょうか。

→【クルマを最高額で売るなら！】楽天Car車買取への査定依頼はこちら！

②カーセンサー

リクルート運営の「カーセンサー」もおすすめサービスの一つです。

カーセンサーは最大30社に査定依頼を出せ、複数社の無料出張査定を受けられます。

また、オークション形式の査定も選択できる点も魅力で、全国の買取店から入札を得られるほか、最高額をつけた1社とマッチングできるので、自分で査定額を比較する手間が省けます。

オークション査定であれば、煩わしい電話営業も一切ないので安心です。

クルマ査定の定番サービスですので、買取店選びに迷ったらこちらで査定を取ってみてはいかがでしょうか。

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まとめ

下取りと買取の違いは、どちらも同じように愛車を売却することですが、現金を手に出来るのが買取、新しいクルマの車両価格から値引きに使われるのが下取りと覚えておきましょう。

そして、買取と下取りにはメリットとデメリットが存在するので、自分にどちらが向いているのかライフスタイルも含めて検討し、利用するのが良いでしょう。

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