「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、ベントレー コンチネンタルGTだ。

アクセルを踏み込むとW12エンジンは性格を一変

画像: 6LのW12 DOHCツインターボは575psと700Nmを発生し、最高速は318km/h、0→100km/h加速は4.6秒!

6LのW12 DOHCツインターボは575psと700Nmを発生し、最高速は318km/h、0→100km/h加速は4.6秒!

シャシフレームは従来型を煮詰めたもので、パワートレーンもそれに準じる。6LのW12 DOHCツインターボというプロファイルは変わらないものの、最高出力は15psアップの575ps、最大トルクも50Nmアップの700Nmとなる。最高速度は318km/h、0→100km/h加速加速は4.6秒だ。

このエンジン、実際に乗った印象は総合的に上品な味付けなのだが、いざアクセルを踏み込んでいくと性格を一変する。3500rpmあたりで一度サウンドが喉を鳴らす猛獣のようになり、さらにシフトダウンして5000rpmまで引っ張ると、乾いた高音へと変化する。このあたりのサウンドとフィーリングは、もはやレーシングカーだ。

しかも、アクセルに反応して前へ飛び出して行く様もそれに近く、これだけのボディをいとも軽々しく運ぶ。まるでエンブレムのごとく羽が生えているように、だ。ちなみに、車両重量はこれまでより65kg軽い。フロントシートを再設計したり、リアサスペンションにアルミを採用した結果である。

駆動方式は、これまた従来車と同じ4WD。だが、トルク配分は前後50:50から、従来型コンチネンタルGTをベースにしたハイパフォーマンス版のスーパースポーツと同じ40:60となった。目的はスポーティなハンドリングとアンダーステアの軽減だが、正直それは十分に達したと思える。アクセルを踏めば踏むほどFRスポーツのような挙動を得られるからだ。

インテリアでは、インフォテインメントシステムが大幅に改良されており、さらに8インチのタッチセンサー式スクリーンが備わる。これでインターフェースは鬼に金棒。それに、なんといっても革類の手作り的高級感は最高だ。ビスポークの国の代物だけにオーダーも自由だし、もはや言うことなし。あと必要なのは、お金とセンスだろうか。

画像: ボディ前後に付けられたエンブレムのごとく、2.3トン以上あるボディに羽が生えたように疾走する。

ボディ前後に付けられたエンブレムのごとく、2.3トン以上あるボディに羽が生えたように疾走する。

■ベントレー コンチネンタルGT 主要諸元

●全長×全幅×全高:4806×1944×1404mm
●ホイールベース:2746mm
●車両重量:2320kg
●エンジン種類:W12 DOHCツインターボ
●排気量:5998cc
●最高出力:423kW<575ps>/6000rpm
●最大トルク:700Nm<71.4kgm>/1700rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●EU総合燃費:6.1km/L
●当時の車両価格(税込):2415万円

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