「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、BMW X3だ。

BMW X3(2011年:2代目フルモデルチェンジ)

画像: 先代からのキープコンセプトだが、兄貴分のX5ともデザインイメージの共通性を感じさせる、力強いスタイリング。

先代からのキープコンセプトだが、兄貴分のX5ともデザインイメージの共通性を感じさせる、力強いスタイリング。

プレミアムSUVブームの火付け役でもあるBMW。そのひとつであるX3が2代目にフルモデルチェンジされた。X3らしさは継承しながら、スタイリングはよりダイナミックになり、走りのパフォーマンスも向上。エコカー減税対象モデルにもなっている。

技術的な部分を除いて保守的イメージのあるBMWだが、じつはモデルラインアップはマーケティングの見地から構築されることもある。代表的なのはXシリーズで、X5はどこよりも早く市場投入された。1999年当時、欧州プレミアムSUVはメルセデス・ベンツのMクラスくらいだったと記憶する。

そんな流れの中、初代X3は2004年に誕生した。もちろん、このデビューもアウディ Q5やボルボ XC60よりもずっと早い。だが、そのためのネガティブポイントもあった。熟成した後発モデルのライバルたちと比べると、X3はBMWらしい走りは見せたものの、シティ派SUVとしては物足りなさもあった。

ということで、新型X3は完成度の高いモデルとして出来上がった。具体的には、エクステリアを力強く、インテリアをラグジュアリーに仕上げることでシティ度をアップしている。初代X3は物足りなさはあったものの、売れているだけに基本はキープコンセプトだ。それでもステアリングを握り走り出すと、「おっ、変わった!」と思う節はいくつもあるのは、さすがBMW。ハードウエアも抜け目なく進化していた。

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