満を持して日本仕様専用のフロントグリルなどを採用
カローラスポーツ(ハッチバック)、カローラセダン&ツーリング(ワゴン)に続く、新型カローラシリーズ第3弾として日本デビューを果たしたカローラクロスだが、2020年の夏にタイでワールドプレミアされ、すでにタイや台湾などで人気を博している。
だが日本仕様は、タイなどで発売されているモデルとは差別化が図られている。まず、太い金属調加工で縁取られた大型グリルを下方に配置したフロントマスク。LEDのデイタイムランニングライトを中央に配して、4眼のターンライトも備えたヘッドランプも、日本仕様専用だ。ボディサイドやリアビューは、基本的には変わっていない。
インテリアは、カローラの他シリーズとの共通性が見られる。インパネは水平基調のすっきりしたデザインで、パネル上面からドアのベルトラインまでフラットにつながったデザインが室内空間の広がりを感じさせる。ラゲッジスペースは、リアシート使用時でもクラストップレベルの487L(VDA)を実現し、リアシートバックを全倒すればロードバイクの積載も可能だ。
パワートレーンは、1.8Lの直4 ガソリンエンジンと、これをベースにしたエンジン+モーターのハイブリッドを搭載。エンジン車は2WD(FF)のみだが、ハイブリッドは後輪をモーターで駆動するE-Fourも設定され、これは日本仕様のみに用意されている。
最新の「トヨタ セーフティセンス」や、7インチのディスプレイオーディオ、そしてDCM(専用通信機)を全グレードに標準装備。ハイブリッド車ではアクセサリーコンセント(AC100V/1500W)と非常時給電モードをオプション設定するなど、安全&快適装備も充実している。
日本でも世界でも、まだまだ続くSUV人気だが、このカローラクロスがミドルコンパクトSUV市場の、台風の目になっていくことは間違いなさそうだ。
■トヨタ カローラクロス ハイブリッドZ 2WD 主要諸元
●全長×全幅×全高:4490×1825×1620mm
●ホイールベース:2640mm
●車両重量:1410kg
●エンジン:直4 DOHC+モーター
●総排気量:1797cc
●エンジン最高出力:72kW(98ps)/5200rpm
●エンジン最大トルク:142Nm(14.5kgm)/3600rpm
●モーター最高出力:前 53kW(72ps)
●モーター最大トルク:前 163Nm(16.6kgm)
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・36L
●WLTCモード燃費:26.2km/L
●タイヤサイズ:225/50R18
●車両価格(税込):299万円