ロードスターが発売されたのは平成元年の1989年。30年を超え、広い世代に愛され続けている。そんなロードスターに惹かれ、生涯のパートナー=生業として深く関わることになった「ロードスターの老舗」アイスタイリングを紹介する。

免許もない少年時代からのクルマ好きがロードスターの縁をつなぎ続ける

静岡県にある「アイスタイリング」は、ロードスターを専門に扱う中古車ショップだ。中古車店は全国に多数あるが、ロードスターに特化していることで、安心して売買できるのが同店の強み。購入前後のメンテナンス体制も整っている。

アイスタイリングの代表を務める石川さんに話を伺った。

「子供の頃からクルマ好きで、とにかくミニカーやクルマが載っている書籍を集めていました。父親が早くに亡くなったため、昼間働き、夜間定時制高校に通うことになったんですが、免許もないのにクルマの整備工場へ就職しました。

下っ端の仕事はきつかったです。整備なんてさせてくれませんからね。ただクルマを触らせてくれるようになってからは、整備工、板金工そしてディーラーと、クルマに関する資格を取りながら邁進しました。

そんな時、ロードスターが発売。当初はまったく眼中になく「マツダからオープンカーが出たんだ」程度に感じていました。と言うのも、当時チューニング全盛期ということもあり、私は200ps!300ps!のチューニングにチャレンジしてたので、100psそこそこのロードスターに目もくれなかったんです。

画像: 家賃4万円の空き家を改造して、土間にクルマを入れられるようにしたのが最初のガレージとなった。リフトがなかったのでウマを使って作業していた。

家賃4万円の空き家を改造して、土間にクルマを入れられるようにしたのが最初のガレージとなった。リフトがなかったのでウマを使って作業していた。

友人のロードスターをいじらなかったら、今はなかった・・・

たまたま友達が「ロードスター買ったからいじってよ」って持ってきたんです。当時マツダ車をいじった経験が少なく、なんてややこしいサスペンションなんだ、とイヤイヤ触ってた記憶があります。ところが、仕上がったロードスターに試乗してみたとたん「なんだこの軽快感は!」「クイックイッ曲がるじゃん」・・・それはそれはビックリしましたよ。一気にロードスターのとりこになりました。

そこでいきなりロードスター専門店なんて開いてしまったわけです。当初は空き家を改造した店だったので当然リフトもありませんでした。とにかく不安だらけのスタートでした。でもどこからか店の噂を聞きつけて来訪してくれるようになり、やがて遠方からも来てくれる方も増え、スタッフも増え、順調に進んでこれました。

創業以来ロードスター1本と決意していたのですが・・・リーマンショック時に他車種も扱おうとまで考えました。でも、結局ブレることはしませんでした。だから多くのロードスターファンが支えてくださり、本当に助かりました。よく「ロードスターの魅力は?」と聞かれますが、「言葉では伝わりません。まずは乗ってみて」と応えています。これが一番わかってもらえると思う。

画像: ホンダのディーラーで営業職に就いたことも。売って売って売りまくり、新人賞を取り、ハワイに連れて行ってもらったこともある。

ホンダのディーラーで営業職に就いたことも。売って売って売りまくり、新人賞を取り、ハワイに連れて行ってもらったこともある。

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