「横置き」タイプとしては、もしかすると世界一かも
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ドライバーはタンドラに似合うガッシリ体型。それに負けないくらい、ディスプレイの存在感が凄い。
トヨタUSAで公開されている新型タンドラのインテリア画像。よく見ると、なんだかパースがおかしい。センターコンソール上の大型ディスプレイが、おじさんの顔とあまり変わらないくらい大きい・・・。
実はこれ、2021年6月に北米で発表された新しいマルチメディアシステム。最大で14インチまでのタッチスクリーンに対応している。一般的に市販されているタブレットPCの常識を超える、大顔だ。レクサスブランドには新型NXから導入されており、トヨタブランドではタンドラからの本採用となった。
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「テクニカルマッスル」をテーマに15年ぶりに生まれ変わったタンドラ。i-FORCE MAXと名付けられたハイブリッドシステムを世界で初めて採用している。
大画面ディスプレイと言えば、日本でも12.3インチが採用されつつある。メルセデス・ベンツが新型SクラスやSLに搭載し始めた縦型タッチセンサーディスプレイが12.8インチで、それでもそうとうデカい印象だ。
同じ縦型では、テスラ モデルSのセンターコンソールを覆いつくしているモノが17インチと、おそらくは世界最大サイズ。となるとトヨタの「新顔」は、もしかすると「横置き」タイプで世界一かもしれない。
トヨタ/レクサス車に随時展開。日本仕様も「stay tuned(お楽しみに)」?
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北米市場向けタンドラ。オプションで14インチを設定。標準は8インチとなる。
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北米仕様のレクサスNX。標準のディスプレイは9.8インチ(でも十分大きい)。写真の14インチはオプションだ。
同じ14インチスクリーンでも、インパネにきれいにビルトインされていたNXよりはるかにインパクトが強いように思えるのは、いい意味での「後付け感」があるからだろう。標準8インチからオプション14インチへと一気に拡大されたタンドラのそれは、圧倒的な存在感を主張している。
大型化とともに解像度も高められているので視認性、操作性、機能性のすべてが高まっている。触って操るのも楽しいけれど、Toyota Connectedによって設計された新しいボイスアシスタントなど、一歩先を行く機能も使いこなしてみたい・・・。
このシステムに関して北米トヨタは「stay tuned(お楽しみに)」とコメント。他のモデルにも随時展開していくことをアナウンスしている。ここはひとつトヨタブランドでも、日本市場への導入を期待したいところだ。
もっとも、このサイズのディスプレイを配置できるほどインパネまわりにゆとりのある車種というと、ざっくりアルファード/ヴェルファイアくらいしか思いつかないけど・・・。