2021年11月25日(ドイツ現地時間)、現代自動車(Hyundai/ヒョンデ)の電気自動車でクロスオーバーユーテリティビークルの「IONIQ 5(アイオニック 5)」が、2022年のドイツカー・オブ・ザ・イヤー(以下、GCOTY)を受賞した。ここでは、日本に導入されていないこのEVを解説していこう。

強力なライバルたちを凌駕して、GCOTYを受賞した電動クロスオーバーSUV

GCOTYでは、20人の自動車ジャーナリストからなる国際的にネットワーク化された審査員が、対象となる車両の機能、関連性、および将来の可能性などといった観点から各車両をテスト・評価する。2021年に発売されたニューモデルは「コンパクト」、「プレミアム」、「ラグジュアリー」、「ニューエナジー」、「パフォーマンス」の5つのカテゴリーでトップが選ばれる。

今回、IONIQ 5は「ニューエナジー」のカテゴリーでトップに選出されただけでなく、各カテゴリーのトップを勝ち抜いて、2022年のドイツカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたことになる。

画像: IONIQ 5のボディサイズは、全長4635×全幅1890×全高1605mm、ホイールベース3000mmというCセグメントのクロスオーバーSUVだ。

IONIQ 5のボディサイズは、全長4635×全幅1890×全高1605mm、ホイールベース3000mmというCセグメントのクロスオーバーSUVだ。

画像: GCOTYを受賞した現代自動車 IONIQ 5の前に立つ、現代自動車ドイチェランドGmbHマネジングダイレクターのユルゲン・ケラー氏(左)と、現代自動車ヨーロッパのマイケル・コール社長兼CEO(右)。

GCOTYを受賞した現代自動車 IONIQ 5の前に立つ、現代自動車ドイチェランドGmbHマネジングダイレクターのユルゲン・ケラー氏(左)と、現代自動車ヨーロッパのマイケル・コール社長兼CEO(右)。

「IONIQ 5は、電気自動車として傑出したモデルであるだけでなく、2021年のトップモデルにふさわしいクルマです」と、GCOTYの発起人であり審査員のイェンス・マイナース氏はコメント。さらに「IONIQ 5のデザイン、効率、運転の楽しさなどを総合した結果、このクルマは弱点を示すことなく、すべての基準で平均以上のスコアを獲得することができました。IONIQ 5のEV運営コンセプトとバッテリー技術は画期的です。2022年のGCOTYではありますが、IONIQ 5は間違いなくグローバル向けにアピールできるクルマです」とも語った。

「このような競争の激しい環境でGCOTYを受賞したIONIQ 5は、ヨーロッパの自動車市場で競合他社の中でも際立って優れたモデルを生み出すことに成功したことを証明しています」と、現代自動車 ヨーロッパのマイケル・コール社長兼CEOは語る。「さらに、この受賞はバッテリー電気自動車(EV)がヨーロッパのお客様にとってより適切なモデルになっていることを示しています。IONIQ 5は、現代自動車の電化戦略における主要モデルであり、当社のゼロエミッション・モビリティのビジョンをさらに推進していきます」

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