欧州と北米のレクサスから、大いに注目すべき「RZ(LEXUS RZ)」のティザー画像が公開されている。一見するとSUVと思しきクロスオーバーモデルは、かねてからレクサスが提唱してきた「電動化技術を用いた車両基本性能の大幅な進化」を具現化したもの。ここはひとつ、日本が誇るプレミアムブランド渾身の電動モデルだからこそ!ぜひ成し遂げて欲しい「3つの期待」について検証してみたい。

第1の期待 ── とりあえず適度に先鋭的なデザインで、目立ってほしい

画像: レクサスRXをベースに、LF-Z Electrifiedのデザイン要素を加えていったようなイメージもある。SUVとしては微妙に車高が低いクロスオーバールックの持ち主だ。かなり大きく見えるホイールも、迫力あり。

レクサスRXをベースに、LF-Z Electrifiedのデザイン要素を加えていったようなイメージもある。SUVとしては微妙に車高が低いクロスオーバールックの持ち主だ。かなり大きく見えるホイールも、迫力あり。

公開された画像と映像のタイトルは「Peek at the newest Lexuselectrified vehicle:The all-new Lexus RZ.」。ニュアンスとしては「まっさらな新型レクサスRZ:最新のレクサス電気自動車をチラ見せ」といった感じか。当初公開されたリリースは、このタイトルと画像、映像だけという、とってもミステリアスなものだった。

まずはやはり、そのデザイン性が気になるところだろう。ただしムービーを見ても、ややトバし気味の処理とかなりテンポよく切り替わるカットのおかげで、カッコいいのかそうでもないのか、判然としない。

それでもRX、NXなどに共通するレクサスデザインのDNAがしっかり感じられることは確か。さらに、ボリューム感に富んだボンネットからフロントマスクへのラインや、フロントフェンダーからサイドパネルにかけてのシャープなアクセント、そしてルーフエンドからリアハッチにかけての伸びやかなスラント感などは、2021年3月に発表されたBEVコンセプトカー「LF-Z エレクトリファイド(LF-Z Electrified)」のテイストが強く感じられる。

画像: 2021年3月に発表されたLF-Z エレクトリファイドは、全長4880×全幅1960×全高1600mm、ホイールベースは2950mmと非常にのびやかなスタイル。現行のRX 450hと比べると全長が120mmほど短いにも関わらず、逆に全幅は160mmも拡大されている。

2021年3月に発表されたLF-Z エレクトリファイドは、全長4880×全幅1960×全高1600mm、ホイールベースは2950mmと非常にのびやかなスタイル。現行のRX 450hと比べると全長が120mmほど短いにも関わらず、逆に全幅は160mmも拡大されている。

レクサスは「LF-Z エレクトリファイド」のデザインテーマを「スピンドルグリル」ならぬ「スピンドルボディ(彫りの深い情感)」と表現している。市販の「RZ」はそれに則って、流麗なクーペフォルムとマッシブでエッジの利いたクロスオーバーテイストが、絶妙にミクスチャーされたデザインに仕上がりそうだ。類まれな躍動感と俊敏性をまとった新世代レクサスらしい存在感が期待される。

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