欧州と北米のレクサスから、大いに注目すべき「RZ(LEXUS RZ)」のティザー画像が公開されている。一見するとSUVと思しきクロスオーバーモデルは、かねてからレクサスが提唱してきた「電動化技術を用いた車両基本性能の大幅な進化」を具現化したもの。ここはひとつ、日本が誇るプレミアムブランド渾身の電動モデルだからこそ!ぜひ成し遂げて欲しい「3つの期待」について検証してみたい。

第3の期待 ── 意のままに操ることができる斬新なインターフェイス

画像: LF-Z エレクトリファイドのインテリア。コンセプトモデルらしくすっきりしているが、ちょっとクルマのインターフェイスとは思えない斬新なデザインだ。RZはここから市販モデルらしいアレンジが加わるのだろうか。

LF-Z エレクトリファイドのインテリア。コンセプトモデルらしくすっきりしているが、ちょっとクルマのインターフェイスとは思えない斬新なデザインだ。RZはここから市販モデルらしいアレンジが加わるのだろうか。

もうひとつ、RZに期待したいのが「ステアバイワイヤ」の採用である。物理的なステアリングシャフトではなく、電気モーターを介して前輪をコントロールする操作システムだ。レクサスの「人間中心」の思想をより高い次元で追求し続けてきた技術のひとつであり、「Tazunaコンセプト」と呼ばれる斬新なデザインコンセプトに基づいている。

それはもともと、人と馬がつながるための道具である「手綱(たずな)」から命名されたもの。たとえばハンドルをスッと動かすだけで、スムーズに完全なUターン・・・そんなスマートな「Tazunaさばき」を味わえるようだ。

ちなみにRZのスペックは明らかになっていないが、LF-Z エレクトリファイドは最高出力400kW(544ps)、最大トルク700Nmと発表されている。搭載されるバッテリー容量は90kWhで、WLTPでの航続距離は600kmに達する。

最高速度200km/hという数値もそうとう凄いとは思うけれど、0→100km/h加速3.0秒というデータは、ほとんどのスーパーカーたちが青ざめるシロモノだ。レクサス曰く「EVは人を楽しく、社会を美しくするための乗りもの」だというが、楽しさへの振り幅はそうとう大きいと見た。

画像: RZのティザー画像。新しいレクサスエンブレムが、L字ロゴとは段違いの上質感を漂わせる。

RZのティザー画像。新しいレクサスエンブレムが、L字ロゴとは段違いの上質感を漂わせる。

おそらく市販車名であろう「レクサスRZ 450e」(日本、欧州などで商標登録済み)は、欧州で2022年第一四半期に発表すると公表されている。日本のラグジュアリーブランドが迎えたこの大いなる転換点にこそ、私たちはもっとも大きな期待を寄せるべきなのかもしれない。(文:Webモーターマガジン編集部 神原 久/写真:LEXUS EUROPE)

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