アクセルリングとアクセルペダル、運転切り替えはとても簡単
そんなロングドライブのシーンで便利なのが、運転システム切り替え機能だ。家族や友人と旅に出る時に、ことさら面倒な切り替えや装備の脱着をすることなしで、簡単に運転を交代してもらえる。
たとえば足に障害にある人が運転する時は、レバーブレーキを押し込みブレーキロックをかけた状態でイグニッションをONにする。これだけでアクセルペダルの操作は受け付けられなくなり、加減速はアクセルリングのみで行うことになる。
途中で運転を代わってもらいたくなったなら、いったんエンジンを止めて乗り換え。今度はフットブレーキを踏みながらイグニッションONにすればいい。アクセルリングでの操作はできず、アクセルペダルが使えるようになる。
MX-30 SeDVの装備一式にはほかに、車椅子での乗り降りをスムーズにしてくれる「移乗ボード」が含まれる。ワンアクションで折り畳みが可能で障害のないドライバーの乗り降りを妨げることはない。
また、万が一の衝突時にもサイドエアバッグの展開による影響が少ないところに配置されている。これもまた、誰もがともに、安心して運転を楽しむためのアイテムのひとつだ。
購入はオンラインから。助成やパーソナライズといった相談にも対応
具体的な購入は、MX-30 SeDV 公式サイトの「商談予約はこちら」に、商談の希望日時、希望販売会社などを入力するところから始まる。 販売会社からTEAMSを使ったオンライン商談の URLが送付されてくる。
ここでは、専門知識を備えたスタッフによるパーソナライズなどのサポートも受けることができる。最終的な契約は最寄りディーラーで対応してくれるので、アフターサービスも安心だ。
MX-30 SeDVの受注は、2021年12月9日から開始。発売は2022年1月以降が予定されている。価格は、アクセルリング、レバーブレーキ、ブレーキサポートボード、移乗ボードの4点セットが52万8000円(取り付け費込み)となっている。
福祉車両ということで消費税は非課税。さらに国や自治体単位での減免、助成措置が用意されている場合もある。そうしたサポートに関しても、オンライン相談の場で気軽に尋ねてみるといいだろう。
まずはMX-30からスタートとなるが、将来的には、さまざまな車種でその恩恵を受けることができるかもしれない。