「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、ルノー トゥインゴ ゴルディーニRSだ。

ルノー トゥインゴ ゴルディーニRS(2011年・車種追加)

楽しい! いまどきこんなに楽しいクルマは、そうそうはないだろう。小さなボディに大きなドライビングプレジャーがある! トゥインゴ ゴルディーニRS(ルノースポール)は、こう思わずに入られないクルマだった。

画像: 白いフォグランプフレームやブルーリムのアルミホイールなど、エクステリアの色使いもオシャレ。ホワイトストライプには「G」のロゴが煌めいている。

白いフォグランプフレームやブルーリムのアルミホイールなど、エクステリアの色使いもオシャレ。ホワイトストライプには「G」のロゴが煌めいている。

トゥインゴでは、以前にも30台限定で「RS」が販売されたのだが、瞬く間に完売したとのこと。そして今回は、往年のルノーの名チューナー「ゴルディーニ」の名を冠し、限定ではなくカタログモデルの最上級グレードとして設定された。245万円という車両価格は、前術のRSより5万円安く、既存の上級版であるGTに対してもわずか5万円高にすぎない。それでいて見てのとおりの充実した内容だ。

専用のブルーのボディの随所に施されたホワイトのストライプ。ホイールのリムやスポークサイドまでブルーに彩られ、インテリアの各部もコーディネートされていて、随所におごられたブルーのレザーがスペシャル感を高めている。目の前にタコメーター、センターにデジタルの速度計のある独特のレイアウトもトゥインゴならではだ。

そして、フットワークが最高に楽しい! 痛快な走りの源は、ルノーが「シャシスポール」と呼ぶサスペンションセッティングにある。以前のRSでは、「シャシカップ」と呼ぶスパルタンな仕様となっていたが、こちらはもう少しマイルドな味付けで、一般走行時の乗り心地も十分に確保されている。高速道路を巡航するようなシチュエーションでは、このコンパクトサイズからは想像できないほどドッシリ、シットリとした、しなやかで重厚感のある走りが味わえる。

それでいて、15.9というステアリングレシオによるクイックなハンドリングを持っているところもポイントだ。タイトなコーナーでも面白いほどよく曲がり、たとえ普通に走っていても、キビキビとした乗り味を常に楽しむことができる。

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