コロナ禍でも堅調に販売台数を増やすシトロエンの要因は?
シトロエンの属するグループPSAと、FCA(フィアット クライスラー オートモービルズ)は2021年に統合し、ステランティス グループとなった。日本法人こそグループPSAジャパンとFCAジャパンで独立したままだが、既に両社はリンクしており、近い将来に「ステランティス ジャパン」が誕生するのではないだろうか。
さて、そんなステランティス グループは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で世界的に販売台数が伸び悩む2021年の自動車市場において、日本では前年比10%増の4万4000台以上を販売するという、なかなか好調な結果を残した。なかでも、シトロエンは8年連続で販売台数を増やしており、2021年は前年比17%増の5800台以上を販売している。
グループPSAジャパンのポンタス・ヘグストルム代表取締役社長 兼 CEOによれば、これには3つの要因があるという。
1)2019年に限定発売され、2020年からカタログモデルとなったMPV「ベルランゴ」の販売が好調なこと。2021年に販売されたシトロエン車の約半分がベルランゴであったという。
2)そんなベルランゴをはじめとする、個性的なプロダクトが人気を集めたこと。
3)オンラインの発表会やオフラインのイベントなど、ハイブリッドなコミュニケーション戦略が成功したこと。
最近では、各地で行われるイベントでニューモデルを発表することも多い。2021年11月に下北沢で開催されたイベントで新型C3エアクロスSUVを発表したり、今回も代官山 蔦屋書店で新型C4のデビューイベントを行った。
2022年のシトロエンは、新型C4を皮切りに魅力的なモデルを導入し、スペシャルな年にするという。では、そんな新型C4の概要をおさらいしておこう。