フルモデルチェンジされたアウトランダーPHEVに公道とオフロードコースの両方で試乗する機会を得た。上質な内外装や進化したパワートレーンによる走りは、三菱のフラッグシップにふさわしいものだった。

オフロードではワンペダル走行が効果的だ

さて、今回は公道だけでなくオフロードの特設コースも試乗することができた。アップダウンは少なく、フラットなダートコースなのだが、それなりに路面はデコボコしている。まずはノーマルモードで走り出すと、そこそこのペースで悪路を走っているのにもかかわらず、乗り心地の良いのに驚かされた。ボディ剛性が高く、サスペンションがしっかり動いている。

4輪の駆動もキッチリ制御されている。「ノーマルモード」(もちろんノーマルタイヤのまま)でも、けっこうトラクションが効いて走れるが、グラベルモードにすると様相は一変する。トラクションがさらに高まって、コーナーではアンダーステアを出しにくいように制御される。だが、感動的だったのはイノベーティブペダル(ワンペダル)。アクセルペダルを戻せば適度に減速してくれて、スムーズにコーナーへ進入できる。スノードライブに慣れていない都会暮らしのドライバーがウインターレジャーに出かけたときなどに、頼もしい機能となりそうだ。もちろん過信は禁物だが、リラックスして走れることは間違いない。

今回、オフロードコースにスペシャルゲスト増岡浩 氏が登場。パジェロ エボリューションでパリ〜ダカール ラリーを2連覇した増岡氏操るアウトランダーPHEVに同乗することができた(タイトル写真)。トラクションコントロールをOFFにしたマッドモードで、コーナリングではステアリングホイールを切り込んだままアクセルペダルをガンガン踏んでいく。このほうがタイヤが回転する遠心力で溝に詰まった泥をはじき出し、トラクション性能も高まるそうだ。しかも、ときおり左足ブレーキを使いながら、ボクが走ったときの倍以上の速さでダートのコーナーを駆け抜けてくれた。

画像: 増岡さんが駆るアウトランダーPHEVがオフロードコースを豪快に走り抜けた。もちろんクルマはノーマルのまま。

増岡さんが駆るアウトランダーPHEVがオフロードコースを豪快に走り抜けた。もちろんクルマはノーマルのまま。

もちろん、クルマはボクらが試乗したのと同じくノーマルのまま。それでも、そんな増岡さんの走りに対応できるアウトランダーPHEVに、ポテンシャルの高さを再認識したのだった。(文と写真:Webモーターマガジン編集部 篠原政明)

■三菱 アウトランダーPHEV P 主要諸元

●全長×全幅×全高:4710×1860×1745mm
●ホイールベース:2705mm
●車両重量:2110kg
●エンジン:直4 DOHC+モーター×2
●総排気量:2359cc
●エンジン最高出力:98kW<133ps>/5000rpm
●エンジン最大トルク:195Nm<19.9kgm>/4300rpm
●モーター最高出力:85kW+100kW
●モーター最大トルク:255Nm+195Nm
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・56L
●WLTCモード燃費(ハイブリッド):16.2km/L
●タイヤサイズ:255/45R20
●車両価格(税込):532万0200円

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