ボディタイプは2種類。レンジローバー初の3列7人乗りも設定
かつては「砂漠のロールス・ロイス」とも呼ばれ、ラグジュアリーSUVのパイオニア的存在でもあるレンジローバー。今回のフルモデルチェンジで、第5世代へと進化した。
ルーフ／ウエスト／シルの3つのライン、短いオーバーハング、クラムシェルボンネット、格式高いフロントエンド、直立するかのようなフロントウインドー、実用的な上下スプリットゲート、テーパー形状でボートテールのようなリアなど、レンジローバーのアイデンティティは、この新型にも継承されている。
だが新型ではさらに、新デザインのフロントグリルやエアインテーク、最新技術を駆使した凹凸のないサーフェス、点灯するまで目立たないテールランプなども採用。ひとつの塊から削り出されたようなデザインは、Cd値＝0.30を実現している。
インテリアの素材は従来からの上質なレザーに加え、ウルトラファブリックやウール混紡テキスタイルなども選択が可能。インパネ中央には13.1インチのタッチスクリーンを備え、後席用にも2つの11.4インチ タッチスクリーンと8インチのタッチスクリーンコントローラーを備える。
ボディタイプはスタンダードホイールベース（SWB）とロングホイールベース（LWB）を用意し、シートレイアウトは2列4人乗りと5人乗り、そして初の3列7人乗りも設定される。
パワートレーンは、3L 直6ディーゼルターボ、4.4L V8ガソリンターボ、そして3L 直6ガソリンターボと電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド（PHEV）も設定。サスペンションも進化して、レンジローバーならではの悪路走破性と快適な乗り心地を実現している。
先進運転支援システムは、ドライバーの異常を検知すると自動で減速・停止して事故を回避する「ドライバーコンディションレスポンス」や、衝突の可能性を検知するとウインドーやシート、ヘッドレストを調整して乗員を保護する「オキュパントプロテクションアシスト」なども初搭載する。
なお、2024年にはランドローバー初となる、フルバッテリー電気自動車（BEV）も投入される予定だというから、こちらにも期待がかかる。
■レンジローバー SV LWB（欧州仕様） 主要諸元
●全長×全幅×全高：5252×2047（ミラー折りたたみ時）×1870mm
●ホイールベース：3197mm
●車両重量：2626kg
●エンジン：V8 DOHCターボ
●総排気量：4395cc
●最高出力：390kW（530ps）／5500-6000rpm
●最大トルク：750Nm（76.5kgm）／1800-4600rpm
●トランスミッション：8速AT
●駆動方式：フロント縦置き4WD
●タイヤサイズ：285／40R23
●車両価格（税込）：2775万円
