顧客との新しいつながりを模索するバーチャルツアー
MM デジタライズはいかがでしょう。
牛尾 よく言われている「コネクティビティ=つながる」をサービスネットワークをとおしてきちんとやっていく、というのが、第3の柱です。主にお客さまとのつながりをしっかり構築していく、ということですね。そんな取り組みの一環として計画しているのが顧客体験のデジタル化になります。デジタルの世界でも、ベントレーならではの魅力を体験をしていただきたい、と考えているのです。
MM 具体的には、どのような展開を考えられているのでしょうか。
牛尾 バーチャルファクトリーツアーを計画しています。プログラム自体はすでにできていて、日本と英国クルーのファクトリーをつなぎ、職人さんなどと双方向でのやりとりができるような見学ツアーを考えています。
MM とても面白そうですね。ファクトリーと言えば、再生可能エネルギー関連の報道発表があったと思うのですが。実際、どのような取り組みを行っていらっしゃるのでしょうか。
牛尾 生産工場のサスティナビリティ化には、積極的に取り組んでいます。クルー工場では、3万枚以上のソーラーパネルを設置することで使用する電力をまかなったり、水のリサイクルシステムを導入するなど、工場としてカーボンニュートラルの認証を取得してきました。目標としては、CO2排出量を10年比で99.5%減にしたいと考えています。また工場単体としてだけではなく、周辺の地域との共生を図りながら進めているSDGsですね。
MM これから日本に導入される新型モデルが、楽しみです。
牛尾 今後、ハイブリッドモデルのデリバリーが、本格的に始まります。電動化比率は段階的にですが今後、大きくなることは確かです。何年か後には、2ドアのハイブリッドモデルもリリースされることになると思います。もっとも、個人的にはW12モデルの「これから」も気になっているのですが。電動化、内燃機関の区別なく、アフターセールスも含めて、お客さまのベントレーの所有体験をより豊かなものにしていくための取組みを、今後も進めていきたいと思っています。(写真:井上雅行、ベントレー)