日本のモータリゼーションとともに月刊モーターマガジンは発行を重ね、今号で800号を迎えた。その間、約67年。自動車業界は今、100年に1度という大変革期を迎えている。そこで、この特集では日本を代表するメーカーやインポーターのキーマンにインタビューし、近未来の展望やカーボンニュートラルへの取り組みなどを訊くことにした。訊き手:Motor Magazine編集長 千葉知充(Motor Magazine2022年3月号より)

顧客との新しいつながりを模索するバーチャルツアー

MM デジタライズはいかがでしょう。

牛尾 よく言われている「コネクティビティ=つながる」をサービスネットワークをとおしてきちんとやっていく、というのが、第3の柱です。主にお客さまとのつながりをしっかり構築していく、ということですね。そんな取り組みの一環として計画しているのが顧客体験のデジタル化になります。デジタルの世界でも、ベントレーならではの魅力を体験をしていただきたい、と考えているのです。

MM 具体的には、どのような展開を考えられているのでしょうか。

牛尾 バーチャルファクトリーツアーを計画しています。プログラム自体はすでにできていて、日本と英国クルーのファクトリーをつなぎ、職人さんなどと双方向でのやりとりができるような見学ツアーを考えています。

MM とても面白そうですね。ファクトリーと言えば、再生可能エネルギー関連の報道発表があったと思うのですが。実際、どのような取り組みを行っていらっしゃるのでしょうか。

牛尾 生産工場のサスティナビリティ化には、積極的に取り組んでいます。クルー工場では、3万枚以上のソーラーパネルを設置することで使用する電力をまかなったり、水のリサイクルシステムを導入するなど、工場としてカーボンニュートラルの認証を取得してきました。目標としては、CO2排出量を10年比で99.5%減にしたいと考えています。また工場単体としてだけではなく、周辺の地域との共生を図りながら進めているSDGsですね。

画像: ベントレーの電動化時代を開拓した、ベンテイガとフライングスパーのハイブリッドも、世界中で支持されている。

ベントレーの電動化時代を開拓した、ベンテイガとフライングスパーのハイブリッドも、世界中で支持されている。

MM これから日本に導入される新型モデルが、楽しみです。

牛尾 今後、ハイブリッドモデルのデリバリーが、本格的に始まります。電動化比率は段階的にですが今後、大きくなることは確かです。何年か後には、2ドアのハイブリッドモデルもリリースされることになると思います。もっとも、個人的にはW12モデルの「これから」も気になっているのですが。電動化、内燃機関の区別なく、アフターセールスも含めて、お客さまのベントレーの所有体験をより豊かなものにしていくための取組みを、今後も進めていきたいと思っています。(写真:井上雅行、ベントレー)

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