2022年2月8日、ヒョンデ モーターカンパニーの100%子会社であるヒョンデ モビリティ ジャパンは、日本の乗用車市場への参入を発表。まず、ZEV(ゼロ エミッション ビークル)であるEV(電気自動車)の「IONIQ(アイオニック)5」とFCEV(燃料電池電気自動車)の「NEXO(ネッソ)」を投入。2022年5月よりオーダー受付を開始し、7月からデリバリーの予定だ。

時間を超越した独創的なデザインのアイオニック5

ヒョンデの日本市場における戦略はあらためて解説することにして、今回はまず2台のZEVについて紹介していこう。日本市場においてはEVやFCEVといったZEVの電動車のみを販売し、カーボンニュートラルの実現に貢献していくという。

画像: エッジの効いたデザインが独特な、ヒョンデ アイオニック5。

エッジの効いたデザインが独特な、ヒョンデ アイオニック5。

まず、EVの「アイオニック5」。そのスタイリングは、1974年にトリノ モーターショーで発表されたポニー コンセプトをオマージュしたものだ。ヒョンデの過去と現在、そして未来を繋ぐ「タイムレス バリュー(時間を超えた価値)」というコンセプトから生まれたバッテリー電気自動車だ。

独創的なデザインキーとなる「パラメトリックピクセル:画像の最小単位であるデジタルピクセルにアナログな感性を加えた」を取り入れた先進的なエクステリアデザインは、ハッチバックのSUVボディながら、直線を活かしてエッジを効かせたものとなっている。

全長は4.6mあまりだが、ホイールベースは3mもあるのでゆとりある室内空間を実現しており、140mmも後方に移動するユニークなスライドコンソールやリクラクゼーション コンフォートシート、全座席シートメモリーシステムなどを採用している。

植物性オイルの使用やリサイクルしたペットボトルから創られた繊維の採用など、インテリアには地球にやさしい素材を用いている。また一般的な輸入車とは異なり、ウインカーレバーをハンドルの右側に配置するなど、日本市場に適したローカライズもなされている。

プラットフォームにはEV専用に開発したE-GMP(エレクトリック グローバル モジュラー プラットフォーム)を採用。総電力量72.6kWhの大容量バッテリー搭載モデルは、WLTCモードで1満充電走行距離は618km(自社測定値)を実現している。充電方式は急速充電システムの CHAdeMO規格を採用し、90kW級の充電器を使用すれば、約32分で10%から80%まで充電が可能だ。

駆動用のリチウムイオンバッテリーは、電源として電気製品などに電力を供給するV2L(ビークル to ロード)や、自宅に電力を供給するV2H(ビークル to ホーム)機能も備えており、EVのある新しいライフスタイルを提案する。

安全装備では、ヒョンデ スマートセンスをはじめ、先進のADAS(アドバンスド ドライブ アシスタンス システム:先進運転支援システム)機能も搭載している。車両価格(税込)は、アイオニック5の479万円からアイオニック5 ラウンジ AWDの589万円まで、4グレードが設定されている。

画像: テールランプもデジタルピクセル調のユニークなデザインだ。

テールランプもデジタルピクセル調のユニークなデザインだ。

■ヒョンデ アイオニック5 ラウンジ AWD 主要諸元

●全長×全幅×全高:4635×1890×1645mm
●ホイールベース:3000mm
●車両重量:2100kg
●モーター:交流同期電動機
●最高出力:225kW(305ps)/2800-8600rpm
●最大トルク:605Nm(61.7kgm)/0−4000rpm
●バッテリー総電力量:72.6kWh
●WLTCモード航続距離:577km
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:255/45R20
●車両価格(税込):589万円

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