日本のモータリゼーションとともに月刊モーターマガジンは発行を重ね、今号で800号を迎えた。その間、約67年。自動車業界は今、100年に1度という大変革期を迎えている。そこで、この特集では日本を代表するメーカーやインポーターのキーマンにインタビューし、近未来の展望やカーボンニュートラルへの取り組みなどを訊くことにした。訊き手:Motor Magazine編集長 千葉知充(Motor Magazine2022年3月号より)

進化型ゴルフと革新のID.ユーザー的には悩みが深まる

MM 日本では、フォルクスワーゲン ゴルフが非常に人気があります。2021年から日本でも販売が始まった8世代目の新型ゴルフは、2021-2022インポート・カー・オブ・ザ・イヤーを獲得しました。そうした内燃機関を搭載したモデルの今後については、どのように考えられていますか。

カルカーニ このたび、日本でインポート・カー・オブ・ザ・イヤーをいただき、私自身も本当に嬉しく思っています。ゴルフを含めた内燃機関搭載モデルについては、まだまだポテンシャルがありそうです。そのための投資は、これからも継続していくことになるでしょう。
そういう面で世界中で人気を博しているゴルフは、フォルクスワーゲンの戦略的柱のひとつ、と言ってもいいと思います。たとえば2022年は、ゴルフ8のラインナップが揃っていきます。日本でも2021年末にTDIとGTIを発表しました。2022年はTDIにヴァリアントを設定するほか、ハッチバックとヴァリアントに320psのゴルフRを発表する予定です。

MM ユーザーにとっては、ID.ファミリーの登場で、選択肢が増えて悩ましくなりそうですね。

カルカーニ お客様にはそれぞれのニーズに合わせて、ゴルフがいいのかID.ファミリーがいいのか、自由に選んでいただけるようにしたいと考えています。

MM ゴルフに関しては、プラグインハイブリッドなどの電動化モデルやBEVの展開はあるのでしょうか。

カルカーニ ゴルフについては、BEVの計画はありません。BEVの展開はID.ファミリーに採用されているMEBプラットフォームだけで行うことになっているからです。ただ、MEBではないゴルフにも欧州では、プラグインハイブリッドのGTEが設定されています。それが、日本市場向けに十分なポテンシャルがあるかどうか、これから検討していきたいと思っています。

画像: GTI、TDIなど、ラインナップの充実が進むゴルフ8。定番としての価値が深化していく。

GTI、TDIなど、ラインナップの充実が進むゴルフ8。定番としての価値が深化していく。

MM ゴルフに比べると、ID.ファミリーはまだ認知度が高くはないようです。今後、ID.ファミリーはどのようなプロモーションを考えてらっしゃいますか。

カルカーニ ゴルフは1974年の発売以来、高いクオリティのおかげで世界中で好評を博し、成長を続けてきました。「ゴルフ」という名前自体がブランド化、アイコン化しているほどです。
一方、「ID.」はまったく新しいブランド、新しい商品で、まだ走り始めたばかりです。その認知度を高めるための努力を欧州でも日々、重ねているところです。マーケティングにも、相応の投資を継続していきます。ですから日本市場でも欧州同様に、ID.ファミリーのキャンペーンを大々的に張っていきたいと思っています、カーボンニュートラルなモビリティ実現に、積極的に取り組んでいるフォルクスワーゲンの姿勢を、ぜひ多くの方に理解していただきたいと思っています。

MM 最後に、ブランドディレクターとして日本のフォルクスワーゲンファンに伝えたい想いなどがありましたら、ぜひ。

カルカーニ ID.ファミリーの日本展開を進める一方で2022年は、内燃機関モデルについても、力を入れていきます。ゴルフシリーズだけでなく、PHEVのパサートGTEや、ポロやTロックのフェイスリフトモデルなども発売予定です。日本のお客様は本当にクルマ好きが多い、という話を聞いていますので、ぜひ直接お会いする機会を持ちたいですね。どういう考え方をされているのか、お話しを伺ってみたいと考えています。
そうしたお客さまが本当にエモーショナルに感じていただけるようなモデルを、たくさん提供していきたいと思っております。私はイタリア出身ですが、イタリア人も非常にエモーショナルな感性を大切にする文化があります。そうした意味で「同じ言語」でコミュニケーションできる日を、楽しみにしています。(写真:井上雅行、フォルクスワーゲンジャパン)

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