日本のモータリゼーションとともに月刊モーターマガジンは発行を重ね、今号で800号を迎えた。その間、約67年。自動車業界は今、100年に1度という大変革期を迎えている。そこで、この特集では日本を代表するメーカーやインポーターのキーマンにインタビューし、近未来の展望やカーボンニュートラルへの取り組みなどを訊くことにした。訊き手:Motor Magazine編集長 千葉知充(Motor Magazine 2022年3月号より)

製品、生産現場、流通も含めて、SDGsを徹底

MM BEVは今後の重要な柱になっていくと思います。一方で、ボルボの電動化という意味では、PHEVが全体の10%を占めていることにも注目したいです。対前年比で85%も伸びていると聞きました。こうなると、すでに発表されているロングレンジPHEVも楽しみです。

パーソン これまでの2倍の距離を走れるPHEVを、2022年初頭に発表したばかりです。我々は、この分野では豊富なラインナップをすでに持っていますが、さらに一気にグレードアップできそうです。なにしろ、モーターのパワーも上がりますからね。私も期待している1台です。

MM BEVのレザーフリー化やPHEVのバッテリー容量を増やすなど、革新的な技術の採用やカーボンニュートラルなどの環境対応への素早さは、さすがボルボですね。

パーソン 我々は常に、サスティナビリティに強い関心を持っており、サスティナビリティを維持するための進化や行動は続けていきたいと思っています。

画像: 2021年10月からC40リチャージの生産が始まったベルギー ゲント工場。BEVの生産能力は従来の3倍に拡大された。

2021年10月からC40リチャージの生産が始まったベルギー ゲント工場。BEVの生産能力は従来の3倍に拡大された。

MM そういえば、スウェーデンや中国の工場もカーボンニュートラル化が進んでいると伺いました。さらにサプライヤーとも結びつきながらの、トータルでのカーボンニュートラルが進められているようですね。

パーソン ボルボは脱炭素に限らず、もう少し広義で環境問題を考えていて、クライメイトニュートラルという表現を使っています。その達成目標は、2040年に設定しています。これにはサプライチェーンも生産の現場も、配送などのディストリビューションの部門なども、一丸となって取り組んでいきます。

MM ボルボのカーボンニュートラルへの取り組みは、今後も、ワールドワイドで注目も集めることになりそうですね。(写真:井上雅行、ボルボ・カーズ)

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