随所に見られる「スバルらしさ」
GR86&BRZに続く第二弾となるトヨタ自動車との共同開発によって生まれたスバル初の電気自動車(BEV)が「ソルテラ」である。この車名は、ラテン語のSOL(ソル)=太陽とTERRA(テラ)=地球を組み合わせた造語である。
採用されるプラットフォームは、e-SGP(スバルグローバルプラットフォーム)、トヨタのbZ4Xではe-TNGAと呼ばれるが、呼び方は違えどもどちらも同じものである。ただ4WDシステムはスバル主導で開発されたという。その証が「Xモード」ということになる。
これは路面状況に合わせて四輪を制御する技術で、悪路走破性や雪上走行性能を高めるというもの。四輪制御技術にこだわり続けるスバルのノウハウが投入されたことで、この部分の安心感は大きく変わってくる。ここからもソルテラは、スバルファンの期待に応え、スバルらしさも備えたBEVだと言えるのではないだろうか。
bZ4Xの詳細はすでにWebモーターマガジンで掲載しているので、ここではソルテラやbZ4Xとの違いを中心に書いていきたい。bZ4Xとの外観上の違いは明らかでフロント、リアともにCシェイプをアイコンとしたデザインが特徴である。ちなみに2022年3月に開催された東京マラソン2022の先導車にも採用されていたので走行している姿を見た人も多いだろう。
ディメンジョンは全長4690mm、全幅1860mm、全高1650mm、ホイールベース2850mm。この長いホイールベースは室内の居住空間に余裕を持たせているばかりでなく、安定した走りを味わわせてくれる。さらに重量物となるバッテリーはフロア下に敷き詰められているので水平対向エンジンと同じようなスバルらしい低重心なスポーティな走りも味わえる。
インテリアは、ソルテラとbZ4Xはトップマウントメーターや12.3インチの大画面ディスプレイの採用など共通点も多いが、ブラウンレザーシート&トリムといった専用内装も用意されている。