2022年央に発売が予定されているスバル「ソルテラ(SOLTERRA)」に先行試乗することができた。トヨタとの共同開発で誕生したEV電気自動車のSUVだが、トヨタの新型BEV「bZ4X」とはどう違うのだろうか。今回は「スバルらしさをどこに感じることができるか」をテーマに、レポートしよう。

悪路では、SペダルやXモードの効果は絶大だ

画像: 限定的なシーンでの試乗ではあったが、ソルテラの4WD車としての実力の片鱗を感じることができた。

限定的なシーンでの試乗ではあったが、ソルテラの4WD車としての実力の片鱗を感じることができた。

路面にはしっかりと雪が積もり、側面は雪の壁。そして周囲までも真っ白く雪に覆われたコースでソルテラを走らせる。軽いアップダウンはあるけれど、コース幅は狭く、速度は20〜40km/hに制限されている。

タイトなコーナーもあるコースだったが、意外に苦もなく走らせることができた。特にSペダル ドライブを使うとコントロールがしやすい。アンダーステアにもオーバーステアにもならずに、まるでオンロードのように意のままにクルマが操れるのだ。

ソルテラの車両重量は2トンを超えているが、走行中にその重さを感じるシーンはあまりなかった。それよりも低重心化がもたらす、ロールの小ささやフラットライドな乗り心地の方が強く心に残った。

また、4輪のうち1輪が浮いてしまうようなコブを模したコースも用意されていた。1輪が浮き上がるだけでなく、接地している3輪も凍ったコブでズルズルと滑る。しかし、Xモードのヒルディセントコントロールを使えば、アクセルのコントロールをシステムに任せて、ドライバーはハンドル操作に集中すればOK。イージーにコブをクリアすることができたのだ。

画像: 1輪が浮いてしまうような登坂路でも、Xモードのヒルディセントコントロールを使えばイージーにクリアする。

1輪が浮いてしまうような登坂路でも、Xモードのヒルディセントコントロールを使えばイージーにクリアする。

振り返ってみれば、積雪のツイスティなクローズドコースという限定的なシーンでの試乗であったけれど、ソルテラの4WD車としての実力の高さの片鱗を感じることはできた。しかも、そのフィーリングは、従来のプロペラシャフトを備えた4WD車と変わるものではなかった。また、運転していて、何度も「いかにもスバル車らしい」と感じることができた。

つまるところ、ソルテラは「EVという新しい乗り物」ではなく、「新しいスバルの4WD」であった。EVである前に、4WD車であり、スバル車であったのだ。パワートレーンが何に替わろうとも、スバルはスバルということなのだろう。

ひとつ残念だったことは、先進運転支援システムは「アイサイト」ではなく、「トヨタ セーフティセンス」が採用されていたくらいであろうか。いずれにしても、早く公道でそのパフォーマンスを試してみたい、そんな気にさせてくれた雪上試乗会だった。(文:鈴木ケンイチ/写真:スバル、ほか)

画像: テストコースを走行中の鈴木レポーター。雪道走行でも乗り心地は思ったより良かった。

テストコースを走行中の鈴木レポーター。雪道走行でも乗り心地は思ったより良かった。

■スバル ソルテラ AWD(プロトタイプ) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4690×1860×1650mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:2020kg〜
●モーター:交流同期電動機×2
●最大出力:80kW+80kW
●システム最大出力:160kW(217.5ps)
●駆動用バッテリー:リチウムイオン電池
●バッテリー総電力量:71.4kWh
●WLTCモード航続距離:460km前後
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:235/50R20

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