日本の乗用車市場に再参入するヒョンデが、BEV(バッテリー電気自動車)のアイオニック5とともに導入するのが、FCEV(燃料電池電気自動車)の「ネッソ(NEXO)」だ。そのプロフィールを写真で紹介しよう。

燃料電池のシステムはヒョンデが独自に開発

燃料電池とは、補充した水素を素材として、空気中の酸素と化学反応させて電気を生成するシステムで、この電気を駆動用バッテリーに蓄えてモーターで駆動するのが燃料電池電気自動車だ。

ネッソの燃料電池システムはヒョンデが独自に開発したもので、フロントのボンネット内に搭載され、前輪を駆動する。3段階の空気浄化システムを備えており、走行中の大気汚染を除去する。1回/約5分の水素充填で、約820kmの航続距離を実現している(WLTCモード/自社測定値)。

ネッソのスタイリングは、いわゆるクーペSUV的なもの。川の流れにより角が削がれ、丸みを帯びた石=「リバーストーン」からインスピレーションを得たという流麗なデザインが特徴的だ。フラッシュ ドアハンドルなど空力を重視したスタイルは車体下部にフルフロアアンダーカバーを採用し、Cd値は0.32を達成している。

インテリアでは、10.25インチのクラスターと12.3インチのマルチメディアスクリーンによる統合型ディスプレイや、ブリッジタイプのセンターコンソールが未来的なデザインを実現している。シートなどの素材はレザーフリーで、環境配慮型のバイオ素材も採用している。水素タンクをリアシートからラゲッジスペースの床下に搭載しているが、リアシートもラゲッジスペースも十分な容量がある。

以前に紹介したBEVのアイオニック5と同様、ヒョンデ スマートセンスやリモート スマートパーキング システムなど、安全&快適装備も充実している。なお、ヒョンデは日本市場においてはディーラーを持たず、ネッソ/アイオニック5ともオンラインのみでの販売となる。

■ヒョンデ ネッソ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4670×1860×1640mm
●ホイールベース:2790mm
●車両重量:1870kg
●モーター:永久磁石型同期電動機
●最高出力:120kW(163ps)
●最大トルク:395Nm(40.3kgm)
●FCスタックの最高出力:95kW(129ps)
●100%充填基準走行可能距離:820km
●駆動方式:FWD
●燃料・タンク容量:水素・52.2L×3
●タイヤサイズ:245/45R19
●車両価格(税込):776万8300円

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