ヨーロッパに比べてアメリカにおける日本車の比率はかなり高い。その中でも群を抜いているのが歴代のスバル車だ。なぜスバルはアメリカで愛されているのか? その理由を探ってみた。(Motor Magazine 2022年5月号より)

アメリカでずっとスバルに乗り続けている女性オーナー

今回のスバル取材で、オーナーとしてアメリカ国籍を持つ女性に話を聞いた。彼女はアメリカの公認会計士で比較的安定した収入を維持しており、これまでずっとスバルを乗り続けている。 現在、彼女のガレージにはアルシオーネSVXとWRX STI、そしてクロストレック(日本名XV)を所有して、TPOで使用している。

画像: 原さんが幼少の頃、父親に連れられて東京モーターショーで見た時からSVXは彼女にとって夢のクルマになった。まさに、スバルと恋に落ちるきっかけとなったクルマだという。

原さんが幼少の頃、父親に連れられて東京モーターショーで見た時からSVXは彼女にとって夢のクルマになった。まさに、スバルと恋に落ちるきっかけとなったクルマだという。

彼女はスバルを乗り続けている理由として「スバルと恋に落ちてしまった。(Falling in Love with subaru)」と英語で語った。もちろん彼女には父親がすでにスバリストだったという事実もあり、スバルに関する情報はほとんど詳細に集めているが、購入の動機は「エモーショナル」であるという。そして他のブランドと比較したことはなかった、とも加えた。

私はスバルのアメリカでの成功の要因はさまざまだと思う。いろいろ模索するうちに前述のイメージができ上がってきたのだ。すなわち自動車という工業製品はエモーショナルな存在で、販売に関しても理屈、合理性では判断できない要因が多く存在するのである。そしてそれこそが世界中に多くのさまざまなブランドが存在している理由なのだと思う。(文:木村好宏/写真:キムラ・オフィス)

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