「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、ダイハツ ミラ イースだ。

ミラより60kgも軽いのに、静粛性は高められた

ハンドリングは、軽自動車の中でも街中が主体のクルマなのでおっとり気味、乗り心地もホンワカとしたタイプではあるが、そのぶん路面の悪い街中などでは快適度が高い。車速が7km/h以下になるとエンジンが止まるアイドリングストップも、トロトロ渋滞で停止寸前→やっぱり動く、なんてシーンでも、素早く再始動してくれるので安心感が高い。

画像: Gのインパネ。カーナビはオプションだがオートエアコンや革巻きステアリングは標準装備だ。

Gのインパネ。カーナビはオプションだがオートエアコンや革巻きステアリングは標準装備だ。

そして何よりビックリしたのが静粛性だ。遮音材増量による重さと軽量化のジレンマを、設計段階から手を入れることで解消したという。ミラと比べてマイナス60kgの軽量化を達成しつつ、静粛性は見事に高まっていた。

さて、走りと燃費はOKとして、もうひとつのポイントは価格だ。なんと最上級グレードの「G」でも、112万円という低価格。しかも、最近の豪華装備にすっかり慣れてしまっている軽自動車ユーザーを納得させるだけでなく、たいていの軽自動車ではオプション設定のVSC、オーディオ、SRSサイドエアバッグまで標準装備されている。

パッケージングも、ミラよりも室内高が25mm低いにもかかわらず、室内は明るくて開放感がある。軽量化のため新設計されたというシートも、ポジション調整機構も備えられた上に、クッション性も合格レベル。さすがに後席にゴージャスさはないが、広さは本当に文句なし。これだけ揃ってこの車両価格なら、試してみる価値はある1台といえるだろう。

画像: ミドルグレードのXは99万5000円と100万円を切る車両価格。リアコンビランプやエコや先進性を際立たせるLEDだ。

ミドルグレードのXは99万5000円と100万円を切る車両価格。リアコンビランプやエコや先進性を際立たせるLEDだ。

■ダイハツ ミラ イース G 主要諸元

●全長×全幅×全高:3395×1475×1500mm
●ホイールベース:2455mm
●車両重量:730kg
●エンジン:直3 DOHC
●総排気量:658cc
●最高出力:38kW(52ps)/6800rpm
●最大トルク:60Nm(6.1kgm)/5200rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・30L
●JC08モード燃費:30.0km/L
●タイヤサイズ:155/65R14
●当時の車両価格(税込):112万円

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