「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、メルセデス・ベンツ SLKだ。
メルセデス・ベンツ SLK（2011年：3代目フルモデルチェンジ）
オープンもハードトップも楽しめる「バリオルーフ」の先駆者として人気を誇ってきたメルセデス・ベンツ SLKが、3代目にフルモデルチェンジ。走りにも快適さにも磨きをかけてきた。
フロントまわりのデザインは、AMGが開発したスーパースポーツカー「SLS AMG」を彷彿とさせる。
SLKは、いつも世界的に新しいトピックを盛り込んでくるロードスターだ。初代は電動開閉式ハードトップ「バリオルーフ」の採用、2代目はルーフのブラッシュアップに加え、首や肩を温めるエアスカーフなど、快適性の向上で話題になった。そして今回の3代目の注目ポイントは、「マジックスカイコントロール パノラミックバリオルーフ」という、スイッチひとつでガラスの濃淡をコントロールできる電動開閉ルーフ（編集部註：オプション設定）だ。
クリアモードにしておけば、ルーフを閉じていてもサンルームにいるかのような開放感が味わえる。オープンカーは好きだけれど、トップを開けて乗るのは気恥ずかしいという日本人にピッタリなアイテムだ。
もうひとつの新しい注目点は、「エアガイド」と呼ばれるウインドディフレクター。ロールバーの後ろにキレイに収まる三角形のフード型の樹脂板は、見た目はシンプルだが機能は抜群。形状も、飛行機のモチーフが取り入れられたインテリアとマッチしてオシャレだ。
