伝統あるラリーイベントで、選手権トップの座を確立できるか
2021年のサファリラリー ケニアでは、トヨタのセバスチャン・オジェと勝田貴元が最終日まで優勝を争い、オジェが優勝、勝田がキャリア初表彰台となる総合2位を獲得。ヤリスWRCが1-2フィニッシュを飾り、トヨタは通算10回目となるサファリ・ラリー優勝を達成した。
かつてのような長距離ラリーではなく、競技区間も通常どおりのクローズドのスペシャルステージとして開催されたが、やはりサファリはサファリ。出場したほとんどのドライバーが何らかのトラブルに見舞われる異例の展開となった。
【参考】2021年 WRC第6戦サファリ・ラリー・ケニア 結果
1位 S.オジェ(トヨタ ヤリスWRC)3h18m11.3s
2位 勝田貴元(トヨタ ヤリスWRC)+21.8s
3位 O.タナック(ヒュンダイ i20クーペWRC)+1m09.5s
4位 G.グリーンスミス(フォード フィエスタWRC)+1m54.6s
5位 A.フルモー(フォード フィエスタWRC)+1m54.7s
6位 K.ロバンペラ(トヨタ ヤリスWRC)+10m53.4s
7位 O.ライ(フォルクスワーゲン ポロ GTI R5) +29m26.4s
8位 K.バテル(フォード フィエスタ R5)+33m30.4s
9位 C.トンド(フォルクスワーゲン ポロ GTI R5) +36m40.7s
10位 E.エバンス(トヨタ ヤリスWRC)+49m22.7s
前戦第4戦ラリー・イタリア サルディニアでは、これまでトラブルやアクシデントが続いていたヒョンデのオイット・タナックがほぼ1年半ぶりに優勝。ヒョンデにとっても今季初優勝で、ヒョンデはグラベルでの速さは定評があるだけに、ここで連勝をあげるとチャンピオンシップは混沌としてくる。
一方のトヨタとしては、昨年1-2フィニッシュを達成した伝統のラリーで、選手権トップの座を確かなものにしたいところ。今シーズンはここまでロバンペラは第2戦から第4戦にかけて3連勝、ドライバー選手権首位を守る同時に、マニュファクチャラーズ選手権でもトップに立っている。
2022年WRCドライバーズランキング(第5戦終了時)
1位 K.ロバンペラ(トヨタ)120
2位 T.ヌーヴィル(ヒョンデ)65
3位 O.タナック(ヒョンデ)62
4位 C.ブリーン(Mスポーツ フォード)52
5位 勝田貴元(トヨタ)47
6位 E.エバンス(トヨタ)39
2022年WRCマニュファクチャラーズランキング(第5戦終了時)
1位 トヨタ 200
2位 ヒョンデ 161
3位 Mスポーツ フォード 120