広い年齢層で男性からの人気を集める
まず、人気のグレードは、プレミアムG HEV、プレミアムG、X HEVの順となる。比率は未発表だが、やはりHEVの人気が高い。エンジン車でも最上級グレードが人気を集めているのも興味深い。
人気のボディカラーは、1位がシャイニングホワイトパール、2位がブラックマイカ、3位がブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパール。訴求色でもあるコンパーノレッドはトップ3には入らなかった。ロッキーにはイエローやブルーなど全8色、2トーンも3パターン設定されているのだが、実際に買うとなると無難な色を選ぶユーザーが多いようだ。
人気のオプションは、純正ナビ装着用アップグレードパック(パノラマモニター対応も)やブラインドスポットモニターといったところ。安全&快適装備では、このあたりは外せないということだろう。
コンパクトだがSUVということもあり、オーナーは約6割が男性だという。年代的には幅広い層にわたっているが、どちらかといえば中高年層が多いようだ。ファミリーカーというよりは、子育てを終えたシニア世代にはサイズ的にもデザイン的にも使いやすく、そこにeスマート ハイブリッドという最新テクノロジーが採用されたのも効果的だったのだろう。
コンパクトながらSUVらしいスタイルも人気の理由か
購入時に重視したポイントは、1位がデザイン、2位がボディカラー、そして3位が車両価格だという。コンパクトながらSUVらしい凛々しいスタイルはモノトーンのカラーもよく似合い、ハイブリッド車が200万円台前半で手に入れられるという比較的リーズナブルな車両価格が人気の秘密というわけだろうか。つまり、HEVだからロッキーを選んだというよりは、選んだロッキーがHEVだったというほうが正しいのだろう。
主な用途は、買い物やちょっとした外出や、通勤・通学が多いという。実際、街中を軽快に走っているロッキーの姿を見る機会は多い。もちろん、たまには遠出を楽しんでいる人も多いようだが。
軽自動車からプレミアム ブランドまで、日本でも世界でもSUVブームは続いている。そんな中で、全長は4mを切り全幅も5ナンバーに収まるコンパクトなサイズながら、SUVらしいスタイルで装備も充実してバリュー for マネーなロッキーは、まだまだユーザーを増やしていくことだろう。
■ダイハツ ロッキー プレミアムG HEV 主要諸元
●全長×全幅×全高:3995×1695×1620mm
●ホイールベース:2525mm
●車両重量:1070kg
●エンジン:直3 DOHC+モーター
●総排気量:1196cc
●最高出力:60kW(82ps)/5600rpm
●最大トルク:105Nm(10.7kgm)/3200-5200rpm
●モーター最高出力:78kW(106ps)/4372-6329rpm
●モーター最大トルク:170Nm(17.3kgm)/0-4372rpm
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・33L
●WLTCモード燃費:28.0km/L
●タイヤサイズ:195/60R17
●車両価格(税込):234万7000円