圧倒的な個性で度肝を抜いてくれたプジョー新型408だが、快適性、居住性、操作性といった基本的なクルマとしての魅力も、しっかり追求されている。CセグメントラグジュアリーSUVとしての、新たな先進性を提案しているようだ。

フルエレクトリック、セミオートパイロットへの道筋も見えた

本国仕様のパワートレーンは、プラグインハイブリッドが出力違いで2種類。どちらも高効率な1.2L 直3ピュアテックガソリンエンジンで、最高出力132kW(180hp)版と110kW(150hp)版を設定。それぞれに8速ATが組み合わされ、81kWを発生する電気モーターでアシストする。

画像: 荷室は5人乗車時が536L、最大で1611Lもの容量を誇る。バックレストを折りたためば、1890mmもの長尺物を搭載することも可能だ。バックドアにはイージーアクセス機能を採用、リアバンパー下をつま先でスイーピングするだけで開くことができるのも便利だ。

荷室は5人乗車時が536L、最大で1611Lもの容量を誇る。バックレストを折りたためば、1890mmもの長尺物を搭載することも可能だ。バックドアにはイージーアクセス機能を採用、リアバンパー下をつま先でスイーピングするだけで開くことができるのも便利だ。

搭載される駆動用バッテリーの容量は12.4kWh。欧州規格の家庭用電源で満充電にかかる時間は1時間55分から7時間半となる。

このほかに電動アシストを受けない1.2L 直3ピュアテックガソリンエンジンも設定。こちらの最高出力は97kW(130hp)を発生、同じく8速ATと組み合わされる。ちなみに将来的には、408にもフルエレクトリックモデルが追加される予定だ。

ADAS関連についても、新型408は合計6個のカメラと9つのレーダーを装備、最先端のセンシング技術を生かして、30種類ものADASで守り、支えてくれる。

主な機能としては、ストップアンドゴー機能付きアダプティブクルーズコントロールに加え、75mのロングレンジにも対応したブラインドスポットモニターを装備。ナイトビジョンは、ハイビームに切り替える前に車線内の動物、歩行者、またはサイクリストの存在を警告してくれる。後退時に潜在的な危険を警告するリアトラフィックアラートも、安心感を高めてくれることだろう。

さらに2022年後半からは、半自動運転に向けた進化版として「Drive Assist 2.0パッケージ」がリリースされる予定だ。70~180km/hの速度域でアダプティブクルーズが作動している際に、前方の遅い車両を追い越した後、もとの車線に自動的に戻る「半自動車線変更」機能が付加される。制限速度の標識に合わせて加減速のタイミングをアドバイスする機能など、ユニークな「目線」でのサポートも受けられそうだ。

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