走りとしつらえの両面で最上のコンフォートを提供──508シリーズ
プジョーのラインナップにおいてフラッグシップを務めるDセグメントセダンが508、そして、そのステーションワゴン版が508SWとなる。2019年3月に日本での販売が開始された最新世代モデルの特徴は、クーペライクなファストバックスタイルを採用したこと。また、EMP2プラットフォームにアクティブサスペンションを組み合わせ、しなやかな乗り心地とダイナミックなハンドリングを両立している。
さらに2021年月にプラグインハイブリッド(PHEV)を追加。同時にグレードを「GT」に統一することで、508においてもパワー・オブ・チョイスを実現している。
用意されたパワートレーンは種類。1.6L直4ガソリンターボ、2L直4ディーゼルターボ、そして1.6L直4ターボ+モーター4基のPHEVだ。駆動方式はFFのみとなる。
エンジンの最高出力だけを比べれば、ガソリン車が180ps、ディーゼル車は177ps、PHEVが180psと差は少ない。しかしPHEVには110psのモーターが加わるので、動力性能を数値的に見れば、やはりPHEVが抜きん出る。
■508グレード&価格
・GT<FF、1.6L直4ターボ、133kW(180ps)/5500rpm、250Nm(25.5kgm)/1650rpm、8速AT>:540万8000円
・GTブルーHDi<FF、2L直4ディーゼルターボ、130kW(177ps)/3750rpm、400Nm(40.8kgm)/2000rpm、8速AT>:576万6000円
・GTハイブリッド<FF、1.6L直4ターボ+モーター、132kW(180ps)/6000rpm、【81kW(110ps)/2500rpm】、250Nm(25.5kgm)/1750rpm、【320Nm(32.6kgm)/500-2500rpm】、8速AT>:640万6000円
*【】はモーター
■508SWグレード&価格
プジョー508SWグレード&価格
・GT<FF、1.6L直4ターボ、133kW(180ps)/5500rpm、250Nm(25.5kgm)/1650rpm、8速AT>:567万9000円
・GTブルーHDi<FF、2L直4ディーゼルターボ、130kW(177ps)/3750rpm、400Nm(40.8kgm)/2000rpm、8速AT>:603万8000円
・GTハイブリッド<FF、1.6L直4ターボ+モーター、132kW(180ps)/6000rpm、【81kW(110ps)/2500rpm】、250Nm(25.5kgm)/1750rpm、【320Nm(32.6kgm)/500-2500rpm】、8速AT>:667万8000円
*【】はモーター
多人数乗車、大容量の荷室を備えた魅力的な2台──5008シリーズ/リフター
5008は、3列シートを擁する7シーターSUVだ。2017年9月に日本に上陸、2021年1月にマイナーチェンジが実施されている。パワートレーンは、1.6L直4ターボのガソリンと、2L直4ディーゼルターボの2機種。最高出力はガソリン車で180ps、ディーゼル車で177ps。
どちらもFFであり、グレードも同じGTとなる。つまり、5008にもパワー・オブ・チョイスが適用されているのだ。ただし、価格はディーゼルの方が約37万円高くなっている。
リフターは2019年10月に先行モデルが日本に導入され、翌2020年11月よりカタログモデルの発売がスタートした。オフローダー的な雰囲気も身にまとうMPVだ。ミニバンのようなルックスでも、最低地上高が180㎜あり、電子制御のアドバンスドグリップコントールで悪路もそれなりにいけるのだ。
プラットフォームは5008などと同じEMP2を採用するが、日本導入モデルのパワートレーンは1.5L直4ディーゼルターボのみ。リフターにも新たなパワートレーンが追加されて、パワー・オブ・チョイスができるようになるのを期待したい。(文:鈴木ケンイチ))
■5008グレード&価格
・GT<FF、1.6L直4ターボ、133kW(180ps)/5500rpm、250Nm(25.5kgm)/1650rpm、8速AT>:498万9000円
・GTブルーHDi<FF、2L直4ディーゼルターボ、130kW(177ps)/3750rpm、400Nm(40.8kgm)/2000rpm、8速AT>:535万5000円
■リフター グレード&価格
・アリュール<FF、1.5L直4ディーゼルターボ、96kW(130ps)/1750rpm、300Nm(30.6kgm)/1750rpm、8速AT>:361万9000円
GT<FF、1.5L直4ディーゼルターボ、96kW(130ps)/1750rpm、300Nm(30.6kgm)/1750rpm、8速AT>:385万5000円