クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。これまでMotor Magazine誌で掲載した長期レポート車ボルボ XC60 B5 AWD インスクリプションを紹介していこう。2022年2月は例月に比べて稼働日数こそ少なかったものの、高速道路を使った長野や山梨、静岡方面への長距離移動があったこともあり走行距離は約2000kmとなった。(Motor Magazine 2022年4月号より)

雪上ドライブ取材でXC60の持つ四輪制御の巧みさが分かった

長期予報どおり、今シーズンの冬(2021年末〜2022年初頭)は雪が多い。2月に入り東京にも大雪警報が何度か出ているぐらいだ。幸いにして、今回は首都圏で交通麻痺を起こすほど降らなかったが、まだこの先、もう少し注意が必要かもしれない。しかし、そんな時でもボルボのAWD性能とスタッドレスタイヤは、とても頼り甲斐のある組み合わせでまったく心配はない。

今回は、そんなXC60の持つ四輪制御の巧みさを存分に味わう機会があった。雪上ドライブ取材に同行したからだ。ちなみに長期テスト車のXC60 B5 AWD インスクリプションが装着するスタッドレスタイヤは、ブリヂストン ブリザックVRX2である。

雪道を走る時は、スタッドレスタイヤの限界を超えない速度で走る、急発進、急ブレーキ、急ハンドルをしないということに注意し、速度が上がりすぎないようにしているが、それを守っている時のXC60は、とてもドライバーや乗員を安心感で包んでくれる。

それは意図しない動きを見せないことでもよくわかる。たとえば、ドライバーにとって曲がる方向にハンドル操作しているのに、直進してしまうような場面だ。もちろん今回のスノードライブで、このような場面は皆無であった。

クローズドな氷上の特設コースを走る機会もあったが、そうした場面でも滑り出してもすぐに車体を安定させるように制御するので思った方向に進むことができるのである。こうした走行シーンでの安心感は、さすがスウェーデンのクルマだと何度も感心した。

画像: 装着スタッドレスタイヤはブリヂストン ブリザックVRX2。今回のスノードライブでは高い安心感があった。

装着スタッドレスタイヤはブリヂストン ブリザックVRX2。今回のスノードライブでは高い安心感があった。

快適な長距離移動を実現

さらに今回は降雪地域への長距離ドライブだったが、XC60は運転時のストレスがなく、疲れが少ないことを実感、こうした取材の時は、積極的に運転したいクルマだと実感した。

これは高速道路走行時のアダプティブクルーズコントロール(ACC)やパイロットアシスト(車線維持支援機能)などの効果が絶大なのだろう。それに加え、コンフォートシートの大きさと形状、さらにはインスクリプションに標準装備されるリラクゼーション機能(シートマッサージ)なども最強の組み合わせだ。もう長距離移動はマッサージ機能のないクルマには乗れない。

画像: 長旅ではXC60に搭載されるADASに全幅の信頼を寄せる。

長旅ではXC60に搭載されるADASに全幅の信頼を寄せる。

■第3回/2022年1月24日〜2月21日(3カ月目)のデータ
・オドメーター:7262km
・走行距離:1916km
・給油量:172.7L
・実燃費:11.1km/L

ボルボ XC60 B5 AWD インスクリプション 主要諸元

●全長×全幅×全高:4710×1900×1660mm
●ホイールベース:2865mm
●車両重量:1870kg
●エンジン:直4 DOHC
●総排気量:1968cc
●最高出力:184kW(250ps)/5400-5700rpm
●最大トルク:350Nm(35.7kgm)/1800-4800rpm
●モーター最高出力:10kW/3000rpm
●モーター最大トルク:40Nm/2250rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・71L
●JC08モード燃費:12.1km/L
●タイヤサイズ:235/55R19
●車両価格(税込):749万円(発売時)

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