FWDモデルの一充電走行距離は520km
日本に導入されるメルセデスEQブランドとしてはEQC、EQAに次ぐ EQB)。日本に導入されるメルセデス・ベンツ発のBEV(電気自動車)としては第3弾となるEQBは、全長 4685 mm×全幅 1835 mm×全高 1705 mmという日本の道路事情にあった取り回しのよいサイズが与えられている。
さらに2830mmのロングホイールベースを活かした3列シート(3列目は身長165cmが上限)によって最大7名の乗車を可能とし、大きな荷物も搭載できる抜群のユーティリティ性能が魅力だ。
ラインナップはEQB 250とEQB 350 4マティックの2タイプ。EQB 250は、フロントアクスルに搭載される新設計の永久磁石同期モーターで前輪を駆動し、EQB 350 4マティックはフロントアクスルに非同期式電気モーターを1基、リアアクスルに永久磁石同期モーターを1基搭載して4輪を駆動する。
また4WDモデルでは、前後アクスル間のパワーバランスを走行状況に応じて毎秒100回の頻度での調整が行われる。リアの電気モーターをできるだけ頻繁に使うことで電力量消費率を最適化すると同時に、フロントアクスルの非同期式モーターの部分負荷域における引きずり損失を最小限に抑えるためだそうだ。
最高出力と最大トルクは、EQB 250が190ps(140kW)/385Nm、EQB 350が292ps(215kW)/520Nm。前後アクスル間のフロア部に搭載され搭載されるリチウムイオンバッテリー容量は66.5kWhで、WLTC一充電走行距離はEQB 250が520km、EQB 3504マティックが468kmとなる。充電は6.0kW(200V・20A)までの交流普通充電と、100kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応する。
航続距離を伸ばすために、大型の高電圧バッテリーを採用するだけではなく、効率的な回生制御システムも導入されている。
回生ブレーキの強度は4段階の手動設定が可能で、パドルは左側が回生レベルの上昇、右側が低減のスイッチとなる。具体的には、「 D+」がコースティングで、「 D 」が軽度の回生ブレーキ、「 D-」が中程度の回生ブレーキ、「D Auto」が前走車との車間距離、登坂・降坂などの道路状況などを加味し、最適な強度の回生ブレーキを行う。ただし、回生ブレーキの設定に関係なく完全停止は行わない。
EQBならではのオリジナリティあふれる内外装
EQBのデザインは、メルセデス・ベンツのデザインの基本思想である「センシュアル ピュリティ(官能的純粋)」をより先進的に表現する「プログレッシブ・ラグジュアリー」をコンセプトに展開されている。
エクステリアデザインは、前後のオーバーハングが短く、タイヤをボディの4隅に配置して居住空間を最大限確保するという機能的パッケージを大切にしながら、筋肉質でエモーショナルな都市型SUVの洗練さも忘れていない。
フロントには、中央にスリーポインテッドスターを配したブラックパネルグリルが採用される。水平に伸びる光ファイバーのデイタイムランニングライトの帯はフルLEDヘッドライトにつながり、昼夜を問わず容易に識別できるデザインとされた。AMGラインを選択すると、フロントのブラックパネルグリルにスポーティな印象を与えるハイグロスブラックのフレームとツインルーバーがあしらわれる。
サイドビューは、輪郭のはっきりしたショルダー部が特徴で、後方にいくにしたがってリアフェンダー周辺に筋肉質な印象を与えるベルトラインが印象的だ。全体としてメルセデス・ベンツの都市型SUVの特徴であるシンプルな造形でありながら、力強い動力性能やスタビリティの高い操縦性などを想起させる佇まいが演出されている。
エアロダイナミズムについてもこだわりをみせる。EQBは一見するとベースとなったGLBのスタイリングのようにみえるが、バンパーをEQB専用のデザインとしたことによる空気の流れの変化に対応するよう、前後エプロンの形状変更など随所にあらたに手が加えられている。
さらに、空力特性や風切り音の低減を考慮したドアミラー、ボディ下側を流れる空気を整流するために刷新したアンダーボディパネル、ルーフスポイラー、リアコンビネーションランプの整流エッジなど、空気をスムーズに流すための改良は細部にまで及ぶ。これらの空力の最適化により生まれたCd値は最小で0.28だ。
リアエンドの幅を強調するLEDのライトストリップと、途切れることなく一体化されたLEDリアコンビネーションランプも、EQBならではのオリジナリティを感じさせるアピアランスのひとつだ。