2022年7月29日、メルセデス・ベンツ日本はメルセデス・マイバッハ ブランドの特別仕様車「GLS600 4マティック エディション100」を発表した。世界限定100台、日本では31台の限定販売だが、予約受注は既に始まっており、デリバリーは2022年8月を予定している。

専用のツートーンペイントやホイールを採用

メルセデス・マイバッハ GLSは、メルセデス・ベンツのフラッグシップSUVであるGLSをベースに、メルセデス・マイバッハのブランドにふさわしく専用の内外蔵で豪華に仕立てられたモデルだ。

画像: 世界限定100台、日本限定31台のメルセデス・マイバッハ「GLS600 4マティック エディション100」。

世界限定100台、日本限定31台のメルセデス・マイバッハ「GLS600 4マティック エディション100」。

今回の特別仕様車「GLS600 4マティック エディション100」は、カタログモデルのGLS600 4マティックをベースに、外装色にハイテックシルバーとノーティックブルーを組み合わせた本特別仕様車専用のツートーンペイントと、足元には専用デザインの23インチ ダークプラチナム ディッシュプレートホイール(鍛造)を採用し、クローム処理を施したエアインテークやハイグロスクロームのアンダーカバー等と相まって、爽やかで洗練された高級感を演出している。

インテリアには、クリスタルホワイトのナッパレザーシート、同じくクリスタルホワイトのナッパレザールーフライナー、そしてハイグロスブラック フローイングライン ピアノラッカーウッド インテリアトリムをあしらうことで、メルセデス・マイバッハを体現する美しさと高級感が漂うインテリアに仕上げられている。

画像: ゴージャスなGLS600 4マティック エディション100のリアシート。

ゴージャスなGLS600 4マティック エディション100のリアシート。

以下の装備はベース車両と同じものだが、あらためて紹介しておこう。

パワートレーンは、3982ccのV8ツインターボエンジンに48V電気システムとISG(インテグレーテッド スターター ジェネレーター)を組み合わせたマイルドハイブリッドで、システム最高出力は558ps(410kW)、最大トルクは730Nmを発生する。ISGは22ps(16kW)と250Nmを短時間発生することができる。

ダイナミックセレクトでコンフォートを選択すると、エンジン回転数が800〜3250rpmの領域で4つのシリンダーを休止する。アクセルを踏み込めば、すぐに燃焼運転に復帰する。

トランスミッションは9Gトロニックを採用し、変速比の幅が広いのでエンジン回転数を必要以上に上げることなく常に快適な走行ができる。4輪駆動システムの4マティックは、走行状況に応じて前後の駆動力配分を0:100から100:0まで可変する。

サスペンションにはEアクティブ ボディコントロールを採用し、エアマティックのシステムをベースに4輪それぞれに48V対応のアクチェーターを追加し、スプリングレートとダンパーの減衰力を個別制御することが可能だ。

ハイエンドのラグジュアリーSUVらしい豪華な内外装

エクステリアでは専用の電動格納式ランニングボードを備えており、アルミニウム製で表面には滑りにくいようラバーストリップを配置している。格納時はサイドスカート内側に隠れており、いずれかのドアを開くと約1秒で電動アームによりランニングボードがセットされ、乗降性を向上する。

画像: 専用のツートーンペイントと23インチのアルミホイールが目を引く、GLS600 4マティック エディション100。

専用のツートーンペイントと23インチのアルミホイールが目を引く、GLS600 4マティック エディション100。

メルセデス・ベンツのGLSは3列シートだが、メルセデス・マイバッハのGLSは2列として、リアシートを120mm後方に配置して余裕あるレッグスペースを生み出している。後席バックレストの通常の角度は27度だが、それでも1020mmのヘッドクリアランスを確保している。さらに、メルセデス・マイバッハ Sクラスと同様に最大で43.5度までのリクライニングが可能で、ゆったりと寛いだり仮眠を取るにも最適な空間としている。

居住スペースとラゲッジスペースを分離するパーセルシェルフ付き固定式パーティション、シャンパンボトル3本が入る大型クーリングボックス、MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)用モニターやタブレット、リラクゼーション機能付きシート、Burmester ハイエンド 3Dサラウンドサウンドシステム、双方向車内通信システムなど、ラグジュアリーSUVにふさわしい装備が充実している。

対話型インフォテインメントシステムのMBUXや、テレマティクスサービスの「メルセデス ミー コネクト」、安全運転支援システムの「インテリジェントドライブ」なども、最新のものが標準装備されている。

世界で100台、日本で31台限定のメルセデス・マイバッハ GLS600 4マティック エディション100。ハンドル位置は左のみで、車両価格(税込)は3570万円。

画像: クリスタルホワイトのナッパレザーをふんだんに用いた、GLS600 4マティック エディション100のインテリア。

クリスタルホワイトのナッパレザーをふんだんに用いた、GLS600 4マティック エディション100のインテリア。

なお、2021年7月に発表されたが部品供給不足等の事由で一時注文受付を休止していたメルセデス・マイバッハ GLS600 4マティックも、注文受付を再開した。こちらも左ハンドルのみで、車両価格(税込)は2827万円。デリバリーは特別仕様車と同様、2022年8月を予定している。

■メルセデス・マイバッハ GLS600 4マティック(ベース車両) 主要諸元

●全長×全幅×全高:5205×2030×1838mm
●ホイールベース:3135mm
●車両重量:2785kg
●エンジン:V8 DOHCツインターボ+ISG
●総排気量:3982cc
●最高出力:410kW(558ps)/6000-6500rpm
●最大トルク:730Nm(74.4kgm)/2500-5000rpm
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・90L
●タイヤ:285/40R23
●車両価格(税込):2827万円(エディション100は3570万円)

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