自動車業界が大がかりな転換期を迎えたいま、伝統あるハイエンドラグジュアリーブランドの雄として明確かつ綿密な戦略によるソリューションを提示するベントレー。その最新ラインナップを追う。(Motor Magazine 2022年9月号より)

最強12気筒エンジンも健在

ちなみにプラグインハイブリッドシステムを搭載したモデルは、SUVのベンテイガに続いてフラッグシップサルーンであるフライングスパーでも日本に導入されることがすでに発表済みである。ただしフライングスパー ハイブリッドに搭載されるエンジンは2.9L V6ツインターボとなり、ベンテイガ ハイブリッドの3L V6ターボとは異なる。

画像: フライングスパー ハイブリッド。ベントレーPHEVの第二弾モデル。ただしベンテイガと異なるのが、フライングスパーハイブリッドには標準車(2517万円)、S(2813万円)、アズール(2989万円)と3モデルが用意されることだ。(New 2021年8月16日 日本発表)

フライングスパー ハイブリッド。ベントレーPHEVの第二弾モデル。ただしベンテイガと異なるのが、フライングスパーハイブリッドには標準車(2517万円)、S(2813万円)、アズール(2989万円)と3モデルが用意されることだ。(New 2021年8月16日 日本発表)

システム最高出力は544ps、ベンテイガ ハイブリッドのそれより95psも大きく、同じく750Nmという最大トルク値も50Nm増し。やはりフラッグシップモデル用のパワーユニットとして相応しい差別化が図られたものになっている。

その一方で「怒涛の迫力あるエンジンを搭載したベントレー車にこそ魅力を感じる」という多くのユーザーのために、コンチネンタルGTスピード/GTCスピードといったW12ツインターボエンジンを搭載するスーパーラグジュアリーな2ドアモデルのラインナップも忘れてはいない。

そのほか、好評ベンテイガの存在感をさらに確固たるものとすべく用意されているのが、ホイールベースを180mm延長し、その分を後席足元空間の拡大に用いたベンテイガEWBだ。かつてのフラッグシップモデル、ミュルザンヌの後継となることも意識して開発されたと言われるだけに、贅を尽くした仕上がりぶりは何よりの見どころ。追加モデルながらホワイトボディの変更やフロアの新作など、2500を超える新たな部品が採用されているという。

■ベンテイガ EWB アズール V8主要諸元

全長×全幅×全高:5305×1998×1739mm
ホイールベース:3175mm
車両重量:2514kg
エンジン種類:V8DOHCツインターボ
総排気量:3996cc
最高出力:404kW(550ps)/6000rpm
最大トルク770Nm(78.5kgm)/2000-4500rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:4WD

■フライングスパー ハイブリッド主要諸元

全長×全幅×全高:5316×1978×1483mm
ホイールベース:3194mm
車両重量:2505kg
エンジン種類:V6DOHCツインターボ+モーター
総排気量:2894cc
システム最高出力:400kW(544ps)
システム最大トルク:750Nm(76.5kgm)
トランスミッション:8速DCT
駆動方式:4WD

This article is a sponsored article by
''.