自動車業界が大がかりな転換期を迎えたいま、伝統あるハイエンドラグジュアリーブランドの雄として明確かつ綿密な戦略によるソリューションを提示するベントレー。その最新ラインナップを追う。(Motor Magazine 2022年9月号より)

完全電動化を見据えた展開

「プレミアム」を凌駕するポジションに位置するハイエンドラグジュアリーブランドとして、高い存在感を放つのがベントレーだ。

画像: ベンテイガ EWB アズール。EWB(エクステンデッドホイールベース)の登場でオールマイティ性がより強化されたベンテイガ。(New 2021年5月20日 日本発表)

ベンテイガ EWB アズール。EWB(エクステンデッドホイールベース)の登場でオールマイティ性がより強化されたベンテイガ。(New 2021年5月20日 日本発表)

独特なW1型シリンダー配列を備えたる6Lのツインターボ付き気筒エンジンを頂点に、超高性能エンジンの搭載を軸とした高度な走りのポテンシャルを持つことで名を馳せてきたこのブランドの作品だが、欧州発のブランドらしくここ最近は電動化に熱心な姿をアピールしているのも特徴である。

「12気筒エンジンの世界ナンバーワンメーカーが、これからの10年間で内燃エンジンを搭載しないクルマを生産するメーカーへと進化し、持続可能なラグジュアリーモビリティのリーダーとして生まれ変わる」といったフレーズを謳いながらまさに今、新たなベクトルへと歩みはじめる段階へと差し掛かっている。

そうしたベントレーの電動化を象徴する典型例が、すでに日本にも導入が開始されているベンテイガ ハイブリッドだ。名称では単なるハイブリッドの表記になっているが、その実態は外部充電機構を備えた電気モーター単独でのEV走行が可能ないわゆるプラグインハイブリッドモデルである。

印象的なのは4LのV8ツインターボエンジン車と同一に設定されたその価格で、これはこの先における同ブランドの電動化に対する「本気度」の高さをも示唆する、極めて戦略的な値付けであると言えそうだ。

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