プロフェッショナルな「見習い」軍団が生んだ「Xcite」
ID.トレッフェンではもう1台、フォルクスワーゲン電動モデルを巡る、ユニークな取り組みを象徴するショーカーが出展された。ID.5 GTXをベースに、ルックスや装備類をより若々しい感性でモディファイした「Xcite(エキサイト)」だ。

ザクセン州にある3つの拠点から選ばれた開発メンバーたち。経験豊富なプロジェクトメンターの支援を得て、ゼロからショーカーを作り上げた。
手掛けたのは、ツヴィッカウ、ドレスデン、ケムニッツという、フォルクスワーゲンの3つの拠点で「アプレンティスシップ」制度(現代版徒弟制度)で働く若き才能たち。デザインからボディワーク、塗装やテクニカルなコミッションに至るまで、あらゆるポイントで「見習い」ながらもその卓越したスキルの一端を発揮している。
エクステリアではホイールアーチが改良されてドアシルが広くなり、前後フェンダーの一体感が増している。塗装は、ランボルギーニ譲りのマットとグロスを組み合わせたもの。22インチ鍛造アルミホイールリムはパウダーコーティングされて、ただ大きいだけではない、独特の存在感を足もとに加えている。
インテリアはアルカンターラとともにビーガンレザーを使用。ステアリングホイール、ドアトリム、ルーフライナーなどがアップグレードされている。シート中央とドアトリムにハニカム状の刺繍を配するなど、細部にわたってセンスがいい。
フルエレクトリックの時代は単なるパワートレーンだけではない、さまざまな角度からの「新たな可能性」を示唆していることは、間違いなさそうだ。

さらに目を引くのは実はトランクルーム・Gladen、Musway、Bang & Olufsenの機器を使用して設計されたデジタルサウンドシステムを備える。総出力は2000ワットというから、さぞかし良い音を聴かせてくれるのだろう。まるでインテリアの一部のようにフィットしている電動スケートボードは、駐車場からドライバーの目的地までの最後の数mをラクチンにしてくれる。