メルセデス・ベンツ日本(MBJ)は、メルセデス・ベンツ初のラグジュアリー電気自動車(EV)の「EQS」を発表した。発売は、EQS450+は同日から、EQS53 4マティックは同日から予約注文の受付を開始し、デリバリーは10月ごろを予定している。

小回り性能を向上させる後輪操舵も装備

駆動用の高電圧バッテリーはリチウムイオン電池で、エネルギー容量は107.8kWh。充電方法は、6.0kW(200V/30A)の交流普通充電と、150kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応している。急速充電の場合、50kWタイプなら10%から80%まで充電するのに110分、10%から30分間の充電で29%まで充電が可能だ。

画像: メルセデスAMG EQS53 4マティック+の透視図。

メルセデスAMG EQS53 4マティック+の透視図。

サスペンションは、フロントが4リンク、リアにマルチリンクを採用し、連続可変ダンピングシステムADS+とエアサスペンションを組み合わせたエアマティックも標準装備。さらに、EQS450+は最大4.5度、メルセデスAMG EQS53 4マティック+は最大9度のリアアクスルステアリング(後輪操舵)も装備し、小回り性能を向上させている。

安全運転支援システムでは、インテリジェントドライブの最新版が搭載され、快適装備も前述のMBUXハイパースクリーンやテレマティクスサービスの「メルセデス ミー コネクト」、EV用プログラムの「メルセデス ミー チャージ」などが設定されている。

車両価格(税込)は、EQS450+が1578万円、メルセデスAMG EQS53 4マティック+が2372万円。いずれも、ハンドル位置は左右とも用意されている。

すでにBMWはEV専用モデルではないが7シリーズにEVの「i7」をラインナップし、アウディもeトロン A6が間もなく発表される予定だ。ジャガーも、次期XJはEVになるとアナウンスされている。高級車のマーケットも着々と電動化が進んでいるが、メルセデス・ベンツはこのEQSとEQEの登場で、ライバルたちに差をつけようとしている。

画像: セダンスタイルのEQSだが、リアはトランクではなくハッチゲートを備える5ドアだ。

セダンスタイルのEQSだが、リアはトランクではなくハッチゲートを備える5ドアだ。

■メルセデスEQ EQS450+ 主要諸元(参考:欧州仕様)

●全長×全幅×全高:5216×1926×1512mm
●ホイールベース:3210mm
●トレッド前/後:1667mm/1682mm
●車両重量:2480kg
●モーター:永久磁石同期モーター
●システム最高出力:245kW(333ps)
●システム最大トルク:568Nm
●バッテリー総電力量:107.8kWh
●駆動方式:RWD
●ラゲッジルーム容量:610L/1770L
●最高速度:210km/h
●0-100km/h加速:6.2秒

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