2023年に登場するアヴェンタドールの後継モデルを皮切りに、ランボルギーニもいよいよ電動化を進める。スペインのヴァレンシアサーキットで行われたウラカン テクニカの試乗会で、ステファン・ヴィンケルマンCEOにインタビューする機会を得た。そこでランボルギーニのいまと今後について聞くことができた。(Motor Magazine2022年10月号より)

アヴェンタドールの後継モデルを機に電動化を全面展開

ウラカン テクニカの国際試乗会では、ステファン・ヴィンケルマンCEOと膝をつき合わせてインタビューする久しぶりの機会を得た。ウラカンシリーズは、2022年4月に累計生産台数が2万台を突破した初のランボルギーニとなったことが発表されたばかり。実はその2カ月後にウルスも2万台超えを果たしているが、ウラカンが同社の事業拡大に大きく貢献したことは間違いない。

画像: 2022年4月21日、2万台目のウラカンがラインオフしたと発表された。記念すべき2万台目はグレーのSTOだった。

2022年4月21日、2万台目のウラカンがラインオフしたと発表された。記念すべき2万台目はグレーのSTOだった。

「歴史を振り返ると、ミウラの累計生産台数は1000台未満、クンタッチは2000台未満、ディアブロは3000台未満でした」とヴィンケルマンCEO。

「続くムルシエラゴは4099台、そしてアヴェンタドールは1万1000台を越えました。ウラカンは2万1000台まで台数を伸ばしましたが、先代のガヤルドは1万4000台です。なお、アヴェンタドールの後継モデルは、その受注がすでに始まっており、早くも1年半分の生産枠は予約で埋まっています。

つまり、お客さまは実車を目にする前に注文されています。この事実は、信頼性が高くて優れたクルマをランボルギーニが作っていることを、お客さまから信頼していただいている何よりの証明といえます」

このアヴェンタドールの後継モデルを皮切りに、ランボルギーニが全面的な電動化の道を歩み始めることは周知のとおりである。

画像: 純粋なV12を搭載する最終モデル、アヴェンタドール LP780-4ウルティメ。後継モデルは電動化される。

純粋なV12を搭載する最終モデル、アヴェンタドール LP780-4ウルティメ。後継モデルは電動化される。

「2023年と24年はハイブリッドの年です。アヴェンタドールの後継モデルはV12エンジンとハイブリッドシステムを組み合わせたパワートレーンを採用します。続いて登場するウルスはV8エンジンとハイブリッドの組み合わせです。そしてその次にはウラカンの電動モデルがデビューします」

この件も、おおむね発表済みの内容だが、次期型ウラカンのエンジンが何気筒かについては相変わらず秘密のようだ。

「何気筒になるかは決まっていますが、現時点では申し上げられません」とヴィンケルマンCEO。

一方でライバルのフェラーリとマクラーレンはすでに3L V6エンジンを投入している。これに追随する可能性はあるのか?

「・・・。おそらく、そうはならないでしょう」

だとすれば、可能性があるのはV8かV12だが、常識的に考えればV8の線が濃厚という結論になるはずだ。

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